薬剤師5大転職理由

調剤薬局の残業時間を地味に増やしてくる職場環境の数々

 

残業のない薬局かどうかを見極めるために、店舗の特徴でもある薬局の職場環境。
以下のポイントが重要になってきます。

残業発生のポイント

  • 処方箋の内容
  • 施設調剤のある・なし
  • かかりつけ薬剤師の月間算定件数
  • 基準調剤加算のある・なし
  • 設備投資
  • 営業時間
  • ジェネリックの取り扱い

そこで今回は、このうち次の3つの項目についてご説明いたします。

  • 設備投資
  • 営業時間
  • ジェネリックの取り扱い

設備投資に消極的な会社では無駄な残業が多い


薬局薬剤師の仕事は時間との勝負です。
処方箋1件あたりにかかる調剤の時間を1分減らせば、処方箋40件で40分、80件で80分短縮できます。

電子薬歴であれば、操作と記述方法に慣れれば1分で1枚は書けます。
空いた時間で、薬歴を書けば薬歴残業は減ります。

全ての業務に同様の事が言えます。
下記に一例を示しましょう。

  • 電子薬歴の導入
    紙薬歴の棚からの出し入れが不要となり処方箋につき1分節約
  • 高性能分包機の導入
    最大45包の分包機から最大93包の分包機に変えることで、処方日数の長い散剤処方が来たとしても、2度秤量する必要がなくなり、3~4分の節約
  • 全自動錠剤分包機の大型化
    全自動錠剤分包機を大型にし、手撒きユニットを66マス以上にすることで、1日2回30日分の処方箋がきても1回の手撒きで済む。
  • 在庫管理システムの自動化
    発注を自動化することで、混雑時の欠品対応を減らせる。調剤にかかる時間を短縮し、かつクレームも減少できる

このように、設備投資により、処方箋一件あたりの所要時間を数分圧縮することができます。

忙しい店ほどこの設備投資による時短効果は大きく、40~60分も時間を確保することができます。
忙しくて薬歴が業務終了後でないと書けない”という状況は改善させることができます。

入社前に確認したいこと

調剤所要時間の圧縮に対する投資ができていない薬局は意外と多いです。

もはや自動化、デジタル化による調剤アシストが必須の現代で、未だに紙薬歴を棚から出し入れしている企業は設備投資に対する先見性が無いと言って良いででしょう。

こんな単純な事が残業の温床になっているケースもあります。

レセコンによる在庫管理システムや電子薬歴の有無、分包機などの機器を定期的に入れ替えているかどうか確認してみましょう。

非効率的な発注フローや欠品が多いと、これがボディブローのようにじわじわと効き薬歴記入時間を奪います。

薬局の閉局時間と残業の関係

病院・クリニックの診療終了時間と薬局の閉局時間の差が少ないと残業が増えます。

冬季のインフルエンザ流行時、夏季の虫さされ、かぶれ、汗疹の流行時は患者が集中します。

繁忙期や混雑時には病院・クリニックでの診察が遅くなりますので、“病院・クリニックの診療終了時間”と“薬局の閉局時間”の差が30分以内であれば、薬局の閉局時間は常より遅くなります。

その為、処方箋受付枚数の多い店舗は、“病院・クリニックの診療終了時間”と“薬局の閉局時間”が近い残業が常態化する可能性があります。

特に季節に連動して患者数が大きく上下する内科、呼吸器科、耳鼻科、皮膚科は気を付けた方が良いでしょう。

例えば、内科の閉院時間が17:00で薬局の閉店時間は18:00なら残業は生じにくいですが、閉院時間が同じ17:00でも薬局の閉店時間が17:30なら偶発的な残業は生じやすく、忙しい時期には頻発する可能性すらあります。

意外な盲点になってきます。

ジェネリックメーカーの選定に自社基準があるか

後発品の使用推進は薬局主導で進めるべき重要課題です。
ジェネリックメーカーの選定に関し、自社基準があるかどうかは確認したいところです。

自主回収が多いメーカーや、「供給は絶対に大丈夫です」と言いながら、発売後すぐに一時供給停止になるメーカーもあります。

しっかりとした管理薬剤師ならば、そのような会社の製品は採用しないように気を付けています。
生産拠点や原薬の調達先も確認し、災害に強そうなメーカーを選ぶのも一つの考え方です。

医薬品は安定供給されないと患者様の治療に影響がありますし、突然供給停止になってしまっては、業務に混乱をきたします。
価格のみではなく、安定供給に関して検討されているかは確認したいところです。

そのような自社基準があるかどうか入社前に確認してみましょう。

薬価差益だけを追求している薬局の場合は、ジェネリックメーカーの選定に関して自社基準があるかどうかを問われると、返答に詰まってくるはずです。

管理薬剤師が後発医薬品の管理をできているか

後発医薬品の調剤数量を65%以上と一定水準を維持できている薬局の場合、現場でのジェネリック医薬品の採用や選定は管理薬剤師の裁量による場合もあります。

「供給上、この薬剤はジェネリックよりも先発の方が安全だろう」と判断しながら採用している薬剤師もいます。

管理薬剤師のジェネリック使用促進に関する考え方を聞き、ジェネリックの調剤率が65%をクリアしているかどうか確認しても良いでしょう。

越えていないときはジェネリックの使用促進を勧めなければいけないという課題が残っています。

患者への指導や啓発などやることはたくさんありますし、このような提案を自分からしても良いかもしれません。

まとめ

これらはいずれも細かい項目ではありますが、薬局の残業時間が地味に増える原因となってきます。

確認しておきたいポイントは次の3つです。

  • 設備投資に積極的か
  • 病院・クリニックの診療終了時間と薬局の閉局時間の差は30分以上あるか
  • ジェネリックメーカーの選定に自社基準があるか

これらは全て入社前の面接時に確認することができます。
残業のない薬局に転職するためにも、是非ともしっかりと確認しておきましょう。


 
 
 
 

その他にも調剤薬局での残業の原因にはいろいろとあります。

その会社の出店計画であったり、薬局内での年齢層の構成であったり、処方箋単価との相関関係など様々です。

それら、調剤薬局の残業の原因となるものを一覧にまとめました。
興味のある方は是非ご覧くださいね。
薬剤師なら知っておきたい、調剤薬局の残業の原因となる18の要素

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イッシー

イッシー

病院薬剤師から調剤薬局に縁故採用で転職するも、とんでもないブラック企業だったことが判明。その後薬局を立て直して大手に売却。エリアマネージャーまで昇格するも、ワークライフバランスを見つめ直し、中規模調剤チェーンに転職。(そのときの転職体験談はこちら)現在は面対応薬局で患者様への服薬指導に全力を注ぐ。

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