薬剤師5大転職理由

薬剤師の在宅医療とスキルアップについて

 

かかりつけ薬剤師と並び、今後の薬剤師に必要とされる業務のひとつである「在宅医療」。
高齢化の進む我が国において、今後ますます必要とされてくることに異論の余地はありません。

チーム医療の一員として、様々な職種の方々と連携する「在宅勤務」に興味を持つ薬剤師の方も多いことでしょう。

薬局にお薬を取りにきてくださる患者様を相手にするのではなく、患者様のお宅にお薬を届けにいく“在宅業務”では、普段の薬局業務とは異質な知識・スキルが必要となってきます。

そこで今回は、在宅医療にかかわる薬剤師に必要になってくる知識とスキルについてご説明させていただきます。

在宅医療薬剤師に必要なスキルは何か

在宅の現場では、専門的な知識はもちろん、患者様の様々なニーズに臨機応変に対応する応用力が求められます。

体が不自由な方や、認知症を患っている方など、外来受診が困難であるために訪問診療を希望される方が主な対象者になりますので、服薬指導の際は、その状況に合わせて伝え方や内容を工夫する必要があります。

私達が日常の生活の中で当たり前と感じているような些細なことでも、在宅患者様にとっては大きな問題となっているケースに度々直面します。

そんな在宅患者様の悩みや不安にどれだけ気付き、気持ちに寄り添うことができるか。
これからは、そのような能力を身に付けた薬剤師が強く求められていくことでしょう。

そのためには、薬の知識やコミュニケーションスキルを磨くことはもちろんですが、在宅の現場で様々なケースに触れ、経験を積み重ねていく必要があります。

在宅医療での薬剤師のフィジカルアセスメント

最近では、在宅医療で薬剤師に期待される内容の幅がどんどん広がってきています
例えば、バイタルサインやフィジカルアセスメントの知識についてです。

これまでは患者様に直接触れる行為については基本的に医師が行うこととされていましたが、現在は薬剤師も患者様を補助することでフィジカルアセスメントに携わる機会が多くなってきました。

薬剤師が正しい知識を持って健康状態を評価し、医師にフィードバックすることができなければ、在宅医療が成立しない仕組みへと変化してきています。

また、バイタルを患者様と一緒に確認することは、コミュニケーションのきっかけにもなり、信頼関係を深めることができます。

薬剤師にも必要となる介護の知識とスキル


在宅医療では、基本的に介護が必要な患者様を相手とすることになるため、次のようなことも確認していかなくてはなりません。

在宅の現場で確認すること

  • 介護レベルはどれくらいなのか
  • ご家族はどこまで生活をサポートしているのか
  • 自力で飲食や排泄はできるか
  • 他にどんな介護サービスを利用しているか

このように、薬を安全に使用していただくためには、薬剤師であっても介護についての知識やスキルも必要になってきます。

チーム医療で薬剤師に必要なスキル

在宅医療に関わる薬剤師は、患者様宅を訪問しての服薬指導や、薬剤管理の支援、薬の整理などの業務だけではなく、様々な職種の方々と連携し、チーム医療の一員として患者様の健康増進に寄与するという重要な役割を担っています。

最近では診察に立ち会い、医師とともに処方内容の検討を行うというケースも多くなってきました。

医師や看護師、ケアスタッフやご家族との情報交換は、チーム医療に関わっていることを実感できる貴重な時間です。
職種によって異なる視点の意見を聞くことができるので、非常に勉強になります。

チーム医療での薬剤師の多職種連携とは


チーム医療での薬剤師の多職種連携と聞けば、薬学的な専門知識を活かしたアドバイスを提供しているようなイメージが強くありがちですが、その他にも薬剤師の職域を越えた関わり方をすることが多いのも在宅業務の醍醐味です。

在宅医療を開始する際、患者様やそのご家族と契約を交わしたり、訪問スケジュールを組んだりする中で、生活環境やキーパーソンといった患者様の背景を把握することが必要不可欠となってきます。

普段の薬局業務とどのような違いがあるか


患者様の目線に立ってみた時に、薬局まで「薬を受け取りに来る」のか、それとも自宅まで「薬を持ってきてくれる」のか。
これは、外来患者様と在宅患者様で大きく異なる感覚の一つと言えるでしょう。

在宅医療では、こちらから患者様が暮らしている環境そのものの中に入っていき、より近い距離間で関係性を作っていけるという特徴があります。

例えば、飲み忘れ等のコンプライアンスチェックも、実際に現場で残薬を見て確認することができます。

外来患者様への服薬指導ではどうしても口頭での情報収集が中心になりますので、その点を比較しても、在宅医療では色々な面で具体的な確認作業ができるため、医師や看護師とも密に連携を取りやすくなります。

薬剤師が在宅医療を行うことで何が学べるか

自分が服薬指導して薬を服用している患者様が、実際にどのような生活レベルで日常を過ごしているのか、在宅医療で深く関わって観察してみると、想像とは違っていたということがたくさんあります。

患者様にとってベストな薬剤を選択し、ベストな服用方法で治療を継続していくためには、そのギャップを埋めていく必要があります。

患者様の健康状態のモニタリングがどれだけ難しいのかを身をもって体験することは、薬剤師にとってとても意味のあることだと感じられます。

チーム医療で感じられる薬剤師の在り方

在宅でのチーム医療に携わっていると、社会が薬剤師に何を期待しているのか、これからの薬剤師がどうあるべきかを客観的に感じることができます。

時代は日々変化し、薬剤師の在り方も少しずつ変わってきていますが、薬局業務に追われていると、意外とその変化に気付きにくいということもあるでしょう。

多職種連携はそれを教えてくれます。

まとめ

在宅医療のニーズが高まり続ける中で、在宅での対応力を兼ね備えた薬剤師の必要度も上がってきています。

経験値がものを言う在宅医療の現場では、薬剤師の職域への期待度が高まるにつれて、能力に優れた頼れる薬剤師であるか、そうでないかを多方面からシビアに評価されるようになってきています。

採算が合わない等の理由で在宅医療に参入していない薬局もまだまだ多くありますが、将来の薬剤師像を語る上では、薬剤師の在宅スキルは、今のうちに身に着けておくべき欠かせない能力だと言えるでしょう。


 
 
 
 

「在宅」のスキル以外にも、かかりつけ薬剤師に必要なスキルやOTCの知識など、これからの薬剤師さんに必要なスキルはいろいろとあります。

それらスキルの詳細と、スキルアップする方法をこちらの記事にまとめました。
スキルアップに興味のある薬剤師さんは是非ご覧くださいね。
薬剤師のスキルアップ方法について~今後も生き残れる薬剤師とは~

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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