薬剤師の転職活動

1つの薬局しか経験のない薬剤師が、転職で気を付けること(H30年度版)

 

現在では転職をする薬剤師さんもかなり増えており、転職をしたことが無い方を探す方が難しいかもしれません。

初めての転職は、誰しもが不安に思ったり、緊張したりすることでしょう。

自分の市場価値はどうなのか?転職経験のある方に比べて不利ではないのか?

今回は、1つの薬局しか経験のない方が、転職で気を付けることについて、ご説明いたします。

また、本稿の執筆時点であるH30年は、平成最後の診療報酬改定が行われます。
こちらの改定を踏まえた転職についても、同時に解説させていただきます。

H30年以降の薬剤師転職の動向

H30年の診療報酬改定によって、大手の調剤薬局は大打撃を受けるのではないかと言われています。

月間4,000枚を超える医療モールの薬局、グループ全体で20店舗(4万枚/月)、200店舗(40万枚/月)以上の薬局では、かなり厳しい改定内容となっています。

大手では、減収をまかなうために、様々な対策を講じているそうです。

おそらく、調剤薬局で勤務する薬剤師にも、大きな影響が出るでしょう。
具体的には、下記のような影響が出ると考えられています。

  • 人員を削減して人件費を圧縮する
    ⇒ 人手が足りなくなり、仕事が大変になる
  • 残業を減らして人件費を圧縮する
    ⇒ サービス残業が増える可能性がある
  • 在宅の軒数を増やすことで集中率を緩和する
    ⇒ 在宅が増え、時間外労働が増える

このため、以前にも増して勤務体系は不規則なものとなるでしょう。

プライベートを優先するために、大手から中小に転職する方も増えると考えられます。

大手で経験を重ねた、ノウハウのある優秀な薬剤師さんが市場に出てくるかもしれません。

また、大手では離職によって不足した管理者候補や、在宅を担ってくれる薬剤師を中心に募集するようになるでしょう。

H30年の転職においては、間違いなく『大手』が絡んでくるのです。

大手と中小のどちらに転職をすべきか


では、今後は大手と中小のどちらで働く方が良いのでしょうか?

大手の方が福利厚生は良く、研修制度もしっかりしていますが、今回の改定の影響が少し気がかりです。

ただし、大手は今後厳しくはなりますが、潰れてしまうということは無いでしょう。

これまで儲けすぎていた部分が削減されてしまうというだけなので、減益にはなるものの、経営が頓挫するということはありえません。

しかしながら、働く薬剤師の労働環境は悪い方向へと進んでしまうことが予想されます。
ワークライフバランスを考えるのであれば今回の調剤報酬改定の影響の小さい、中小の調剤薬局の方が良いでしょう。

大手調剤チェーン出身者は転職活動に有利

大手のノウハウを持っているということは、中小から見ると喉から手が出るほど欲しく、そのような薬剤師さんは垂涎の的となります。

具体的には、

  • 本部にいて経営のノウハウがある
  • 新規店舗の立ち上げのノウハウがある
  • 複数店舗の管理(エリアマネージャー)経験のある

このような経験のある方は、これらの経験を武器にして転職をすすめることが可能となるでしょう。

1つの薬局しか経験がないことは、デメリットではない

薬剤師において、渡り歩いた企業の経験が少ないということは、ほとんどの場合はデメリットにはなりません。
入社してから3年未満の転職など、あまりに経験が少ない場合には理由を聞かれることもあります。

むしろ、愛社心の強い誠実な方と、プラスに捉えられることでしょう。

前職でしっかりと勉強をしており、転職の理由がネガティブなものでなければ、問題は無いのです。

理由を説明する際には、スキルアップのための転職であるということを、強調するようにしましょう。

 
 
 
 

今の薬局では○○が勉強できないので、○○に力を入れている御社を志望したのです。

という流れが、転職の基本となります。

有利に転職をするために必要なものは?

1つの薬局しか経験が無かったとしても、下記のスキルや条件を満たしていれば、転職に有利に働きます。
今のうちに経験できるものであれば、転職する前に挑戦をしてみると良いでしょう。

  • 管理薬剤師の経験
  • 研修認定薬剤師の資格
  • 実務実習指導薬剤師などの資格
  • 調剤一通りをこなせるスキル
  • 在宅のスキル
  • 一人薬剤師が可能である
  • 休日の出勤や夜間勤務をいとわない

1つの薬局しか経験がない方が気を付けること

経験の少なさをアピールすることはNG

1つの薬局しか経験がないことをあまりネガティブにとらえると、転職の際に足元を見られてしまう可能性があります。
つまり、経験が浅いからということで、求人の条件を悪くされてしまうのです。

もしもあなたが薬局のオーナーで、600万円の予算で薬剤師さんを採用したいとしましょう。

薬剤師さん
 
 
 
 

1社しか経験がないのですが、大丈夫でしょうか?

という薬剤師さんが面接に来た場合、どのような条件を出すでしょう?

あなた(薬局のオーナー)
 
 
 
 

「1社だけということで経験も浅いので、550万円からスタートして、経験に応じて600万円までアップします。」

という提案になってしまうかもしれないのです。

しっかりと自信を持って面接に臨み、経験の少なさはあまり積極的にアピールしないようにしましょう。

薬局と条件交渉をするには

転職エージェントに間に入ってもらうことで、有利な条件で転職を進めることができる場合があります。

はじめての転職で、自身の価値を値踏みして、交渉を有利に運ぶ などというのは至難の技です。
ベテランのエージェントであれば、アナタの市場価値も教えてくれます。

研修はあまり期待しない方が良い

1つ目の薬局に新卒で入社した際には、きちんとした研修を受けることが出来たでしょう。

同期も多く、わからないことや悩みがあれば相談することも出来たと思いますが、中途では難しい場合もあるのです。

中途で入社する場合では、研修はあまり期待しない方が良いでしょう。

研修制度が整っていないがゆえに、新卒での採用はせずに、即戦力となる中途のみを採用する薬局もあります。

このような薬局では研修制度はほとんど期待出来ません。
注意をするようにしましょう。

まとめ

1つの薬局しか経験のない方は、転職の際に不安になることでしょう。
現在は転職エージェントなどを利用することで、様々なサポートを受けることが出来ます。

面接の際のアドバイスやノウハウについても教えてもらうことができるので、一度相談をしてみると良いでしょう。
また、当ホームページでも、転職のコツや履歴書・職務経歴書の書き方を解説しているで、参考にしてみてください。

失敗しない薬剤師転職のために

薬剤師の転職サイト徹底比較

保有している求人数が豊富で、転職先の現場の情報に詳しく、サポートが手厚い。
そんな理想の転職サイトはどこ?

転職成功者の経験を元に納得できる事実付きで詳しく解説します。

オススメ転職サイトを今すぐチェック

The following two tabs change content below.

ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

こんな記事も読まれています

  1. 薬剤師の求人情報の見方とその活用方法のすべて

  2. 薬剤師の就職先には何がある?人気の求人は?

  3. 調剤未経験者が調剤の仕事に転職するときに気を付けることは

  4. 薬剤師の転職での注意点~ブラック企業への転職を避ける方法~

  5. 薬剤師の4大転職方法と使い分け

  6. 薬剤師のための失敗しない会社選びのコツ

PAGE TOP