薬剤師5大転職理由

コミュニケーション能力のある薬剤師はなぜ年収アップが可能なのか

 

薬剤師が管理薬剤師などにキャリアアップして年収をアップさせたい場合、どのようなスキルが必要になってくるでしょう。

薬剤師の方は一般的にスキルアップに熱心ですが、管理職になるにはコミュニケーション能力が大切になってきます。
これは仕事上最も重要で、ありとあらゆる場面で必要とされるからです。

会話力の高い人材は頭の回転も早いですし、問題が起こった時にも臨機応変に素早く対応してくれるため管理者にも向いています。

そこで今回は、通常の勤務薬剤師管理薬剤師のそれぞれに求められるスキルと、なぜ調剤薬局ではコミュニケーション能力をもつ薬剤師は大幅な年収をアップが可能なのか。

その理由を述べてみたいと思います。

管理職に必要な能力とは何か

1955年に発表されたハーバード大学の教授ロバート・カッツの理論によれば管理職に必要な能力として3つの能力が挙げられています。

それは次の3つです。

  • ヒューマンスキル
  • テクニカルスキル
  • コンセプチュアルスキル

近年、多くの企業が技術的なスキルよりも、コミュニケーション能力をはじめとするヒューマンスキルの方を重視して採用している傾向が見受けられます。

これは幹部候補としての人材となればより顕著かもしれません。
もちろん上記の内容は調剤薬局という業種においても当てはまります。

通常の勤務薬剤師として求めらるスキル

  • 勤勉さ
  • ある程度のコミュニケーション能力
  • 調剤の経験
  • 薬剤や病態の知識

これら一般業務レベルの能力があれば、企業から必要とされる人材として、問題なく重宝される事でしょう。

管理薬剤師などの管理職に求められるスキル

管理薬剤師や、それ以上の役職の上級管理職候補となると話は別です。
管理職ともなれば対外的な業務も増えてきます。

このあたりの段階から求められる能力が業務スキルからヒューマンスキルへと変わってきます。

ヒューマンスキル

“ヒューマンスキル”と一言で言っても決まった分類があるわけではありません。
対人関係能力を指す言葉は様々です。

  • ヒアリング
  • リーダーシップ
  • ロジカルシンキング
  • ネゴシエーション
  • 向上心
  • コミュニケーション
  • セルフマネジメント・・・

分け方次第で様々であり、細かく分類すると他にもありますが、実例を元に考えてみましょう。

  • ヒアリング能力
    店舗スタッフの業務上の悩みや、人間関係での悩みの聞き取りなどです。
    複数店舗の管理者であればその対象者の幅も広がり、より高いヒアリング能力が要求されます。
  • リーダーシップ
    必要な理由は言うまでも無いでしょう。
    現場のスタッフをまとめ上げ、本社から与えられた数値目標を達成しなければなりません。
    薬局の事務さんの対応の良し悪しも、管理薬剤師の日頃の指導力によるところが大きいです。
    スタッフの間でトラブルの起きないよう、人間関係を良好に保つのも管理職たるものの務めです。
  • ロジカルシンキング
    スタッフの管理や薬局の管理運営など、どうしても感情的になってしまいそうな場面で冷静な判断と客観的な物の見方が出来なければ、問題をうまく解決に導く事が出来なくなるといった可能性が出てきます。
    また、相手に分かりやすく物事を伝える事のできる能力なので、部下の指導や伝達業務などにも役に立ちます。
  • コミュニケーションスキル
    薬局外での営業活動、処方箋応需先の医師や医療機関のスタッフとの良好な関係の構築。
  • ネゴシエーションスキル
    薬品卸との価格交渉。

などなど、管理職はこれらヒューマンスキルが必要になってくる場面が多々あります。

テクニカルスキル

次に「テクニカルスキル」ですが、これは業務遂行能力のことを指していて業務を遂行する上で必要になってくる専門的な知識や技術のことです。

これは冒頭で触れた技術スキル、業務スキルに該当するので今回は省略しますが、薬剤師として薬のプロフェッショナルとして働くのですから、管理職に関わらず必要なスキルとなってきます。

コンセプチュアルスキル

「コンセプチュアルスキル」についてですが、これは概念化能力と言われ、具体的に言うと、その時自分の周囲で起こっている事象や状態を構造的に捉えることで、生じている問題の本質を見極める能力の事です。

それにより問題解決への具体的な方針解決策を、より効率的に提案することができるようになります。

調剤薬局が幹部候補として欲しがる人材

もちろんここで挙げたスキルだけが期待される全ての能力ではありませんが、必要とされる人材となる為に重要なのはこういったスキルなのです。

このような能力の持ち主の人材であれば、企業側は喉から手が出るほど欲しいというのは至極当然のことでしょう。

面接の現場で見られるのはやっぱりコミュニケーション能力

そのような「良い人材」というのは、面接時の応対だけではなかなか判断が難しいものです。

もちろん、会話力や雰囲気などで良いかもなと思う事はありますが、それは最低限の誰でも持っていて欲しいレベルの良さです。

幹部候補として期待したい能力というのは、現場でのONの時の様子や、くだけた飲みの席などOFFの時の様子など様々な状況での人物像で判断したいのが正直なところです。

仮に筆者が面接官として、面接の時間で幹部候補を選ぶとなったとき、1番に探ろうとする能力はコミュニケーション能力です。

冒頭でも述べたように、コミュニケーション能力というのは、仕事上最も重要で、ありとあらゆる場面で必要とされるからです。

コミュニケーションに長けた人材は部下を束ねるのがうまく、調剤薬局では起こりがちの人間関係のトラブルが少ないですし、問題が起こった時の対応力が高いため、管理者に向いているからです。

調剤薬局での現場ではどのような人が多いか

薬剤師でこのような能力に秀でている人はあまり多くないような印象を受けます。
筆者の個人的な意見ですが、薬剤師には勉強家、真面目、内向的、プライドが高いといったタイプが多い気がします。

その為、一般勤務薬剤師としてはとても優秀な方が多くいるのですが、管理職候補としての人材の発掘・確保はなかなか難しいのが現状です。

コミュニケーション能力にあふれた人にはチャンスがある

逆に言えば、そういった人材が不足し慢性的に企業が欲しているのであれば、自分を売り込むチャンスがゴロゴロ転がっているという事なのです。

その為、そういった才能を見込まれれば、たとえ30歳前後の若い薬剤師であっても年収600万円~700万円以上を提示される事は十分可能です。

当然、魅力的な人材として会社は手放したくないので、その後も優遇され、さらなる年収アップ、ひいては会社の幹部としての道が用意されるのです。

それにより、企業によっては年収の下がり始める可能性のある50代以降でも、安心して働くことができる環境を得られることでしょう。

コミュニケーション能力を買われて年収アップの転職に成功した例

対外業務の中で関係を築いた同業他社から、コミュニケーション能力を買われ、若くして現状よりさらに好条件でヘッドハンティングされるなどといったケースも実際にあります。

違った例では、コミュニケーション能力を買われ、ドラッグストアでの勤務薬剤師から一躍、調剤薬局の管理薬剤師として年収160万円アップの転職に成功した例もあります。

どちらの薬剤師さんの例も、転職を機に管理薬剤師になっています。
管理薬剤師としての経験はなくとも、コミュニケーション能力さえあれば、管理薬剤師へのキャリアアップ転職が可能なのです。

まとめ

日々、薬学的な勉強をするのはもちろんですが、コミュニケーション能力の他、ここで挙げたような能力を磨くことで、どこの企業に転職しても薬剤師としてだけではなく、会社の未来を担う有望な企業人としてのポジションで働く事ができるのではないでしょうか。

その際にはもちろん、高額オファーで大幅な年収アップが期待できるのは疑いもないことでしょう。

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サム

サム

新卒後小規模薬局チェーンに就職するも、様々な経験のできる中規模調剤チェーンにスキルアップ転職。その後現在の職場にヘッドハンティングされ、現在に至る。

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