薬剤師のお仕事データ

ドラッグストアの調剤専門店とはどのような職場なのか

 

現在では薬局業界においてもM&Aが進み、大手企業の存在が目立つようになってきています。

また、国民の健康に対する意識も向上しており、その中でもセルフメディケーションを担っているドラッグストアは、薬剤師さんにとっても人気の職場といえます。

その一方で、

  • ドラッグストアの仕事に興味はあるけど大変そう
  • OTCもいいけど調剤経験もしていかないと

このように考える薬剤師さんも少なくはないでしょう。

そうした際に、「ドラッグストアが本体である調剤薬局」という選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。
今回は、ドラッグストアにおける調剤店舗についてご説明させて頂きます。

ドラッグストアの調剤専門店とはどのような店舗なのか

現在ではドラックストアの多くは、調剤の推進を目標に掲げています。
業界最大手であるウエルシア薬局も、全店舗に調剤部門を設けることを、親会社であるイオングループのCEOの岡田社長は目標として発言しています。

これには確実なメリットがあり、以下の理由が挙げられます。

メリット

  • ドラッグストアとしての集客力によって処方箋を確保すること
  • 薬剤師が在籍することでドラックストアでも一類医薬品(ロキソニンやリアップ)を販売できる
  • 処方箋調剤中にドラックストアで買い物をしてもらえる(相乗効果)

このように、多くの場合は、既存のドラックストアの店舗内に調剤部門を設けていますが、まれに調剤専門の店舗を開設する場合もあります。

イメージとしては、マツモトキヨシやスギ薬局という屋号は入っているが一般の調剤薬局のようにOTCはほとんど取り扱わずに、調剤のみを行っている店舗になります。

ドラッグストアの調剤専門店が存在するわけ

ドラッグストアとしては、積極的に調剤専門店を出店していくというわけではありません。

  • ドラックストアを開設するスペースがない場合
  • 調剤薬局をM&Aで購入した場合
  • 付き合いのある医師から調剤薬局の開局の話が来た場合

このようなイレギュラーなケースにて「調剤薬局として運営しても儲かる場合」と判断したときのみ、例外的に非積極的ながらも出店するというスタンスです。

ドラッグストアの調剤専門店には2種類あり、給与体系などが違ってきます。

ドラッグストア本体内にある調剤薬局専門店

  • マツモトキヨシの場合は、一部本体でも調剤薬局専門店を開設しています。
    新川崎駅前にあるシンカモール店や秦野店などが該当します。
調剤専門の子会社

  • マツモトキヨシの場合はマツモトキヨシファーマシーズという調剤専門薬局の運営に特化した子会社が存在します。

ドラッグストアの調剤専門店のメリット

調剤専門店のメリット

  1. 給料
  2. OTCの勉強もできる
  3. キャリアパスが豊富
  4. 勤務時間

調剤薬局に比べて高給と言われるドラックストアの給料や福利厚生を享受することができ、一方で勤務時間は一般的な調剤薬局のような形態をとることが多いため、メリットが高いと言えます。

1.給料

ドラッグストア本体の中での調剤専門店であれば、ドラッグストア本体並みの給料です。

一方、「マツモトキヨシファーマシーズ」のように「別会社」にしている場合は、一般的な調剤に比べれば給与水準は高いようですが、ドラッグストア本体の給料に比べれば劣ってしまうようです。

2.OTCの勉強もできる

OTCの店舗を基本としているため、他の店舗などに応援をする際には、勉強になることも多いと言えます。

3.キャリアパスが豊富

今後のキャリアパスも豊富で、ドラックストア部門の商品開発などの職種を目指すことも、不可能ではありません。

4.勤務時間

勤務時間については、ドラックストアのように年中無休で11:00~24:00といった過酷なものではなく、木日祝休みで9:00~18:00といった、働きやすい形態となることが多いと考えられます。

ドラッグストアの調剤専門店のデメリット

一方で、ドラッグストアの調剤専門店は、いわばイレギュラーな店舗であるので、店舗数は極めて少ないと言えます。
また、希望する人数もかなり多く、狭き門といえるでしょう。
その他にも、出世を目指した場合には、ドラッグストアの仕事もこなしていかなくてはならないので、いずれはOTCの店舗で働くことを避けては通れないと考えられます。

調剤薬局とはどう違うのか


業務内容はほとんど調剤薬局と変わりはありませんが、あくまで母体はドラッグストアであるので、転勤によってドラッグストアでの勤務をしなくてはならない可能性があります。

OTCのノウハウのある会社なので、調剤薬局の中でも比較的多くのOTC医薬品を取り扱っている場合が多いようです。

また、母体はあくまでもドラックストアであるので、研修などはドラッグストアの仕事を想定したものが多くなり、調剤については自力で勉強をする必要があると考えられます。

ドラッグストアとはどう違うのか


ドラッグストアの一部として営業している薬局なので、福利厚生や給料としてはドラックストアと同じ条件となります。
一方で、店舗の形態が調剤薬局であるため、ドラックストアのような長時間営業や土日営業をするのではなく、一般的な調剤薬局のように病院・クリニックに準じた勤務体系となります。

ドラッグストアと調剤薬局のいいところどり!?

ドラックストアの給料で調剤薬局の仕事ができる、いいところどりのようなイメージがあるかと思いますが、前述の通りデメリットもいくつか存在しています。
また、調剤薬局グループに比べれば調剤のノウハウは少なく、どっちつかずとなってしまう可能性もあります。

どうすれば就職できるか

配属については人事担当やエリアの責任者の考えによるので、一概に「こうすれば働ける」とは言えません。
しかしながら、新卒ではかえって希望を言うことは難しいので、MRや企業での管理薬剤師などの、他の業種が転職する際にはチャンスとなるでしょう。

いずれはドラッグストアの仕事をしていくことが前提となりますが、はじめのうちは調剤を勉強したいという、条件付きの内定がもらえれば、働くことのできる可能性は高くなります。

また、調剤の勉強をしたいからとドラッグストアを退職しようとした場合には、遺留の条件として配属してもらえる場合もあるようです。

まとめ

ドラックストアと調剤薬局のいいところどりができる職場ではありますが、転勤の可能性も高く、永久的なものではありません。

ドラッグストアの仕事をしたいという強い想いがあり、その中で調剤も負けず劣らず頑張りたいという方には、強くおススメをすることができるでしょう。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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