転職エージェント

薬剤師転職エージェントの活用方法のすべて

 

薬剤師が転職を考えるとき、転職エージェントを利用することが一般的です。

転職エージェントを活用して、理想の転職先を手に入れた人もいれば、不人気求人に応募してしまい、何度も転職を繰り返すことになってしまう人もいます。

その差はどこからくるのでしょう?
答えは、転職エージェントの正しい選び方と活用方法を知っているかどうかなのです。

そこで本稿では、薬剤師が転職を成功させるためには、転職エージェントをどのように活用すればよいのかをご紹介します。
薬剤師として2度の転職を経験し、今は管理薬剤師として転職エージェントに求人を依頼する立場である筆者の経験を元に、様々な角度からご説明させていただきます。

薬剤師の転職エージェントで利用できるサポート内容

薬剤師の転職エージェントで利用できるサポートには、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは、10個の項目に分けてご説明させていただきます。

1マッチした求人を紹介してもらう

転職エージェント利用する上で、最も期待することは、求人の紹介です。

自身の希望する求人を多く紹介してくれることが、不可欠と言えるでしょう。
現在ではファルマスタッフやマイナビ薬剤師、薬キャリなど、様々な転職サイトを利用することが出来ます。

これらは同じ求人を扱っている場合もありますが、会社ごとに得意としている分野が異なっています。

企業が得意な会社、調剤薬局に特化した会社など、それぞれに特徴があるため、使い分ける必要があります。
詳しくは「薬剤師転職サイトを徹底比較!人気5社を3つのポイントで比較」をご参考ください。

本稿の筆者も薬局の採用活動を行うことがありますが、直接応募があることは稀であり、ほとんどの方が転職エージェントを利用されています。
紹介料がかからないハローワークなどは、稀に利用することがありますが…。

あまり多くの転職サイトに求人を出すと対応しきれない場合もあるので、よほど緊急でない限りは付き合いのある転職サイトのエージェントに依頼をして、決まりそうになければ増やしていくという形が多いです。

もう一つ裏話ですが、求職をしている薬剤師さん側は、転職サイトを無料で利用することが出来ます。
しかし、募集を依頼する薬局側は、転職が決定すると高額な成功報酬を支払っています。

多くの場合は年俸の1/4(月収の3ヶ月分)程度であるため、100万円を超える金額となるのです。

3ヶ月未満で退職すると支払う必要はないため、裏を返せば転職エージェントは紹介した薬剤師さんが3ヶ月以上在籍しないと報酬を得ることが出来ません
転職エージェントも真剣に、求職者の方に合った求人を探してくれるのです。

2給与交渉

年収アップを目的に転職する薬剤師さんは多く、転職エージェントに寄せる期待も大きいでしょう。

求職者の方が転職に至った理由について、100人の薬剤師さんを対象にアンケートをとったところ、転職における最大の理由としては、「年収」という意見が最も多いものでした。

しかしながら、転職において給与交渉は、非常に気を遣うポイントとなります。

うまく伝えることが出来ないと、「まだ働いてもいないのに給料の話?」と、採用担当者の心証を害してしまうこともあるのです。
解決策として、転職エージェントに間に入ってもらうことで、スムーズに給与交渉を行うことができるでしょう。

実際の転職例でも、『求人に掲載されている年収は500万円だったが、エージェントの交渉により550万円に上がった』というケースもあり、転職エージェントの重要性が伺えます。

また、病院薬剤師の転職においても、『当初の提示額から20万円アップ』というケースもあるので、調剤薬局以外の業種においても、転職エージェントは活躍をしてくれるのです。

ただし、大手調剤チェーンやドラッグストアなどでは、一律の条件で求人を出しているため、年収交渉が出来ない場合もあります。

年収は変えられなくても、勤務地や勤務開始の時期などは相談可能な場合もあるので、エージェントに相談してみると良いでしょう。

3キャリアコンサルティング

薬剤師転職のエキスパートである転職エージェントは、キャリアコンサルティングにおいても力になってくれます。
薬剤師転職の動向や、実現することのできるキャリアプランを熟知しているエージェントは、求職者の潜在的なニーズを察知して適切な求人を紹介してくれるのです。

今の悩みを明確にして、解決するためにはどのような手段があるのか、どのようなキャリアを選択すると良いのかということを、豊富な経験をもとにアドバイスしてもらえるでしょう。

実際の転職例でも、日々のルーチンワークに嫌気がさして転職を希望していた薬剤師さんに対して、
ドラッグストア併設の調剤ブースの薬局』を紹介され、非常に喜ばれています。

病院の薬が増える前に、日々の健康管理にお役立てできる事は魅力があると感じています。

このように、患者さんにより近く関われることに満足を感じているそうです。

4情報収集

転職活動における最重要ポイントは、「情報収集」と言っても過言ではありません。
多くの情報を収集することが転職の成功率を高め、より良い求人を獲得することに繋がるでしょう。

しかし、転職サイトを閲覧しているだけではわからないことも多く、自力では限界があるものです。

そんな時には、転職のエキスパートである転職エージェントの力を借りましょう。
中小の薬局などであれば、その会社の雰囲気や経営者の人柄まで把握している転職エージェントもいるのです。

実際の転職例でも会社の雰囲気であったり、経営者の人柄などまでよく知っていました。

不安を払うため、人事担当であった会社幹部の方との食事会の席を設けてくれたりと親身になって尽力してくれたので、転職に対する不安感もかなり軽減することができました。

ただし、全ての転職エージェントがそうではないので、実力とやる気のあるエージェントを見つけることが重要です。

転職エージェントに依頼して確認すべき内容としては、昇給率や賞与、退職金、福利厚生や資格補助、転勤の有無、研修体制などが挙げられます。
これらの内容は、転職サイトだけではなかなか確認することが出来ませんが、長期的に働いていく上では大切な情報ばかりです。
働き始めてから後悔することの無いように、転職エージェントの力を借りて確認をするようにしましょう。

5面接対策

薬剤師の就職活動では、志望企業の担当者を相手に、面接を受けなくてはなりません。
学歴や職歴よりも人柄が重視されることの多い薬局系の職場では、面接が合否を分けると言っても過言ではありません。

転職サイトでは、過去に面接を受けた方の情報を蓄積しており、その企業に適した面接の指導をしてくれるのです。
面接に自信のない方や、就職活動や転職経験の経験が浅い方では、転職エージェントのサポートを受けた方が良いでしょう。

慢性的に人手不足の業界なので、受ければ受かるような求人も数多く存在しますが、応募の殺到する人気求人というのも存在します。
例えばこちらの薬剤師さんのように、都内の管理薬剤師で年収720万円の求人といったものです。

そのような求人に応募できた際には面接対策をしっかりとしておきましょう。

面接対策について気になる方は「実例から見る 薬剤師の転職面接のコツ」をご参考ください。
実例を交えて詳しく解説してあります。

6面接同行

転職サイトによっては、面接同行サービスを行っている会社もあります。
転職における面接が一人では不安な方では、エージェントが同席してくれるため、非常に有意義なサービスと言えるのです。

薬局においては、面接と言っても雑談が中心となるケースが多く、和気あいあいと話をすることで人物評価を行います。
実際の面接に同席頂いた上で話を進めてもらえる場合もあり、どのような話をして良いかわからないというケースにおいても、助けになることでしょう。

ただし、病院や企業では同席が認められていないことも多いです。面接の初めに紹介するところまでは同行してもらえる場合もありますが、実際の面接時は外で待っている形となることが一般的です。

大手調剤チェーンやドラッグストアチェーンにおいても、同席を認めていない場合もあります。同席の可否については転職エージェントに直接確認をすると良いでしょう。

他にも転職エージェントの面接同行には様々なメリットがあります。詳しくは「薬剤師転職エージェントの面接同行サービス、5つのメリット」をご参考ください。

7難関転職先相手の面接対策

CRAや企業系などは人気に対して募集枠が少なく、難関といわれる転職先です。

前項でご紹介したように、転職エージェントに同席してもらうことは難しいので、これらを目指している方は、面接対策が重要となります。

想定問答集模擬面接の実施、カジュアル面談などを受けられるので、面接対策が大切になってくる企業系職種に転職したい場合は、これらのサービスを利用することもオススメです。

8履歴書と職務経歴書の添削

履歴書や職務経歴書などの応募書類も、求職者を判断するための重要な材料となっています。
特に職務経歴書では、初めて転職をする場合には、何を書けば良いのかわからないことでしょう。

転職エージェントは応募書類についても様々なノウハウを持っているので、困ったことがあれば相談をするようにしましょう。
盛り込むべき内容や、記載すると良くないとされるタブーなど、様々な角度から情報を得ることができるでしょう。

9面接日程のスケジューリング

転職活動を行う上では、一つの企業に絞るのではなく、同時にいくつかの採用を並行して受けることが一般的です。

自宅から近いエリアの企業であれば負担になりませんが、地方から首都圏の企業を受ける場合や、UターンやIターンで地方の企業を受ける場合には、面接日程をうまくスケジューリングしなくてはなりません。

これからお世話になるかもしれない薬局に対して「この日以外は無理です!」と伝えることは難しい場合があるので、転職エージェントを介することでスムーズに面接日のセッティングを行うことができるでしょう。

実際の転職例でも、

当時住んでいた千葉から熊本まで面接に行かなければならないので、2日で3社とも面接を受けられるように調節してもらいました

といったように、転職エージェントを活用することで効率的に転職活動を進めることができることが分かります。

短い期間で複数社面談できるようにセッティングしてくれる転職エージェントを、活用しない手は無いのです。

10転職の手続き

転職に際しては、社会保険や雇用保険、各種税金の手続きを行わなくてはなりません。

転居を伴う転職の場合には、引っ越しの手配や住民票の転出入などの様々な手続きもあるので、負担が大きくなってしまいます。

今いる会社の担当者には聞きにくい場合や、新しい会社の窓口が分からない場合もあるので、自力での転職だと不安を抱えてしまう可能性もあるのです。
このような悩みについても、転職エージェントは様々なノウハウを持っているので、活用することでサポートを受けることができるのです。

優秀な転職エージェントが担当についてくれれば、こちらの方のように、

転職に伴う公的な手続き等についても細かく教えてくれましたし、その都度フォローして頂いたのでとても助かりました。

というように、“税金や社会保険の手続き”についてもフォローしてもらうことができます。

薬剤師転職エージェント活用のコツ

様々なノウハウを持っている転職エージェントは、転職において心強い存在です。

しかし、うまく活用することが出来なければ、逆効果となってしまう場合もあるでしょう。

ここでは、薬剤師が転職エージェントを上手に活用するための方法を、9つの項目に分けてご説明させていただきます。

1転職エージェントに必ず聞かれる項目はあらかじめ考えておく

転職エージェントにとって、転職を希望する薬剤師さんは貴重な存在です。

是非とも自社を活用してほしいと考えているので、転職サイトに登録したらすぐに電話が掛かってくることが一般的です。

その時に「必ず聞かれること」は、あらかじめ考えておくと良いでしょう。
多くの場合は、下記の内容が質問されることとなります。

  • 希望する年収
    ⇒現在の年収を参考にする場合もあるので、源泉徴収票などを確認しましょう
  • 希望する休日
    ⇒年間休日数、勤務可能の曜日
  • 希望する勤務地
    ⇒沿線や地域など具体的に
  • 特記事項
    ⇒小児科はNGなど
  • 過去に働いた職場や選考を受けたことのある職場
    ⇒重複して紹介することの無いように、確認されます
  • 転職時期
    ⇒いつ転職したいか

これらがハッキリとしていないことには、転職エージェントも求人の紹介のしようがありません。

どのような求人を探しているかをイメージしてもらえるように、あらかじめ聞かれそうな内容は考えておくようにしましょう。

2デキる転職エージェントを味方につける

転職エージェントの重要性は先の項目「薬剤師の転職エージェントで利用できるサポート内容」でもご説明した通りです。

デキる転職エージェントは、求職者の潜在的なニーズを察知して適切な求人を紹介してくれるものですが、全ての転職エージェントがそうであるとは限りません。

転職エージェントの能力が低い場合には的外れな求人を紹介されたり、いつまでも掲載されているような不人気案件しか紹介してもらえないということもあるのです。

実際にこのような事例もあります。

一次面接は合格し、二次面接は役員との予定でした。しかし、就業場所が転職エージェントから聞いていたところと違って遠かったため、辞退させて頂きました。

このように、能力の低い転職エージェントもいるのです。

転職を成功させるためには、デキる転職エージェントを味方につけるようにしましょう。
デキる転職エージェントを捕まえることは、転職成功の最重要ポイントです。

3複数の転職エージェントを競わせる

デキる転職エージェントを捕まえるためには、複数の転職エージェントを競わせることも重要となります。

どのような転職エージェントが担当になるかは運次第となってしまうので、複数の転職サイトを利用して、転職エージェント同士を競わせるのが、賢い転職方法と言えるでしょう。

また、デキる転職エージェントであっても、自社が持っていない案件を紹介することは出来ないので、裾野を広くして求人を探すとよいでしょう。

実際の転職例でも、複数の転職エージェントを利用した方このような感想を持たれています。

サイトや紹介会社の規模に関わらず、エージェントの力量によって紹介先の薬局の経営者などの人となりまで把握している人とそうでない人がいるんだなぁという印象を持ちました。

こちらの体験談の方は「地域密着型の人材紹介会社」の他に、薬キャリやマイナビ薬剤師のような大手を利用したものの、転職エージェントの能力の間に差があることを感じたそうです。

マイナビ薬剤師の自分の担当のエージェントは、紹介先の会社の概要などは詳しかったのですが、内部事情などに関してはそれほど情報を持っていないような印象でした。

薬キャリのエージェントは、マイナビ薬剤師のエージェント以上に頼りない感じの担当者だったので、あまり期待は出来ず途中からはこちらからの対応も、若干適当になってしまいました。

このような状況だったので、こちらの体験談の方は、最終的に「地域密着型の人材紹介会社」で転職先を決めたそうです。

必ずしも大手が悪いということではありませんが、担当次第では転職活動の成否に大きく影響を及ぼしてしまうので、会社の規模ではなく、転職エージェントの能力を量るようにしましょう。

4転職エージェントに選ばれる

前項では、デキる転職エージェントを選ぶことや競わせることについてご紹介しましたが、転職エージェントに“選ばれる”ことも重要です。

転職エージェントは複数の求人案件を扱っていることはもちろんのこと、複数の求職者ともやり取りをしています。

良い案件が上がってきたとしても、転職をしてくれそうにない求職者に紹介することはありません。
求職者側がエージェントを選んでいるように、エージェント側も求職者を選んでいるのです。
転職エージェントに選ばれるためにどのような点に気を付ければよいのか、次項からご説明いたします。

5具体的に伝える

転職活動をするに当たって、希望の条件やどうなりたいかということを、「具体的に伝える」ことが重要です。

転職エージェントは多くの薬剤師さんを担当しているので、一人ひとりに割くことのできる時間は限られてしまいます。

「高めの年収」や「休みは多め」というあいまいな表現では、どういった求人を探しているのかをイメージすることが出来ません。

条件の交渉が可能である場合でも、落としどころが分からないため、交渉のしようがないのです。
「年収○○円以上で、最低でも△△円は欲しい」、「休みは○○日以上の求人に限定してほしい」など、具体的な条件を伝えるようにしましょう。

6自己PRを伝える

転職エージェントは求人を出している企業に対して、求職者である薬剤師さんを売り込まなくてはなりません。

薬剤師さんの強みを伝えることによって、採用担当者に興味を持ってもらうことができるので、交渉材料が必要となるのです。

職務経歴書で過去の職歴や経歴を伝えることも大切ですが、「自己PR」も非常に重要なポイントとなります。
自己PRは、「その職場に対して、どのような面で貢献することができるのか」という観点で、作成するようにしましょう。

具体的には、

  • ○○の経験があり、コミュニケーション能力が高い
  • ●●のスキルを持っているので、PC操作や書類作成が得意

など、実際の業務をこなしていく上で役立ちそうな内容を盛り込むようにしましょう。

交渉材料を与えることで、良い求人先を優先的に回してもらえるだけでなく、応募先企業にも積極的にアピールしてもらえるのです。

7レスポンスを早くする

良い条件の求人には応募も多く、すぐに決まってしまうことがほとんどです。

こちらの体験談の例のように、求人が出された即日に5件の応募が入り、受付け終了になる案件もあります。

転職エージェントは自分の担当している薬剤師さんに転職して欲しいと考えますが、ブッキングを避けるために同時に複数の薬剤師さんに打診をすることは出来ません。

レスポンスが遅い薬剤師さんに提案をしてしまうと、返答を待っている間に他の転職サイトの利用者の方が応募をしてしまい、募集が終了してしまうということもあるのです。

レスポンスの早い方に対しては、転職エージェントも「良い求人が出たから、とりあえずレスポンスの早いあの人に聞いてみて、ダメなら他の人に回そう」という対応がとれるのです。

8内定時には確実に転職をする

面接を突破してせっかく内定を勝ち取ったのに、「やっぱり転職しません」というケースは、転職エージェントにとっては絶対に避けなくてはならないことです。

募集先の薬局や企業に対しても失礼になることはもちろん、他に候補としていた薬剤師さんに対しても申し訳が立ちません。
「この人はもしかしたら転職しないかも?」と思われてしまうと、人気求人は紹介してもらえなくなってしまうのです。
内定をもらった際には、転職をすることを確約するようにしましょう。

また、現在働いている薬剤師さんは、今働いている職場に辞めることを伝えると、慰留をされるケースもあります。
転職しようとする薬剤師さんに、他の社員には内緒で社長の裁量で給料を上げるなんて事もよく聞く話です。

年収アップを提示されることや、転職のきっかけとなった条件を緩和してもらえる場合もありますが、それでも辞めるということを確約するようにしましょう。

9転職エージェントの得意分野・不得意分野を理解する

転職エージェントの所属する転職支援会社(転職サイト)ごとに、得意分野や非得意分野があります。

薬局やドラッグストアへの転職は得意であるが、企業案件はあまり持っていないという会社もあるので、使い分けることが重要です。

サポート内容にしても、原則として対面面談を実施している転職サイトもあれば、電話面談のみしか対応していない転職サイトもあります。
このように各転職サイト毎に特色があるので、それらサポート内容の違いを理解して、自身にあった転職エージェントを見つけるようにしましょう。

詳しくはコチラの記事でご紹介しています。

薬剤師の転職エージェントを利用するメリットとデメリット

薬剤師の転職エージェントを利用することによって、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

転職エージェントを活用するメリット

1聞きにくいことを聞いてもらえる

薬剤師として勤務していく上で、年収休日は非常に重要なポイントとなります。
これから働こうとしている職場の条件がどのようになっているのかは、多くの方が気にしていることでしょう。
しかし、まだ働いてもいないのにあまり細かな内容を聞いてしまうと、「相手の心証が悪くなってしまうのでは…?」と心配になり、詳しく聞くことが出来ないケースも少なくはありません。

このような時には、転職エージェントに仲介してもらい、詳しい条件を聞き出してもらうようにしましょう。

実際の転職例でも、『聞きにくい給料のことや休み』の詳細を転職エージェントの方に確認してもらうことで、安心して次の職場に転職をされています。

2交渉してもらえる


薬剤師の大多数が働く調剤薬局において、薬剤師が年収を大きく上げる事ができるのは、レアなケースを除けば転職の際の交渉以外にはあり得ません

転職の際に自力で年収や条件の交渉をするのは、正直キツイと感じる方も少なくはないと思います。
また、「他の条件は問題ないけど、この部分だけ何とかしてほしい!」という場合にも、言い出せずじまいのまま雇用契約を結ぶということもあるのです。

実際、数店舗の小規模チェーンの場合、人事担当者では無く社長が自ら面接を行う会社も珍しくない為、その場で臆することなく自分の主張を通すのには鉄のハートが必要になってきます。

しかし、転職サイトを利用すれば、交渉のプロであるエージェントに採用担当者との間に立ってもらい、しっかりとした交渉を進めてもらうことができます。
これから働く会社の人に、直接自分であれこれ条件を言う事によるマイナスの印象を避ける事もできるのです。

先の「給与交渉」の項目でご紹介した通り、実際に転職エージェントに交渉してもらうことで求職者に有利な条件を獲得できた事例は枚挙にいとまがないのです。

3第三者として介入してもらうことで、しっかりとした雇用契約を結ぶことができる

知り合いの紹介などで入社する場合、勤務条件や雇用契約があいまいになってしまうケースがあります。
口約束を信じて入社すると、年収や待遇に説明と異なる点がある場合もあり、悩みとなってしまうでしょう。

規則上は形だけでも雇用契約は取り交わしますが、内容については「業績に応じて支給」などあいまいな表現とされる場合もあり、後からトラブルになるケースも珍しくはありません。

実際の転職例でも、縁故採用で知り合いだからということで就職すると、思わぬ苦労をしてしまったというケースがあります。

こちらの薬剤師さんは、大学からの付き合いのある知人からの依頼で入社したため、当初と異なる雇用条件の契約を結ばざるを得なくなってしまいました。
別の職場へと転職を成功させた後に当時の転職を、このように振り返られています。

前職では人事担当者との口約束を信じて入社しましたが、年収や説明と異なる点があって悩みました。

その反省を生かして、2回目の転職では転職サイトを利用したそうです。
転職エージェントを利用して交渉してもらえば、不利な条件での契約も避けられるのです。

会社としてはマイナビ薬剤師を選択され、記事の中でも

マイナビ薬剤師を利用してこちらの希望も全て通り、大変満足のいく転職ができました。

と結ばれているので、転職エージェントを活用することの有用性を実感されています。

また、マイナビ薬剤師では、アフターフォローとして、転職をして一定の期間勤務した後に、電話で職場の状況を聞いてくれることもあります。
当時契約した内容と異なる点が出ている場合では、再度交渉してくれるなど、継続的なフォローもしてくれるのです。

別の方の体験談にはなりますが、

転職した後も定期的に問題がないか、職場の状況を聞いて相談にのってくれました。

と、転職エージェントの誠意ある対応に感謝をしておられました。

※会社や担当者によって対応に差があるため、すべての転職エージェントがこのような対応をしてくれるというわけではありません。詳しくは実際の担当者に確認をするようにして下さい。

4主観を排して客観的に選ぶことができる

自分一人で転職活動を行ってしまうと、細かい条件を見落としてしまい、働き出してから後悔することもあるでしょう。
転職をする際には、雇用条件や薬局の状況を、客観的な目を持って見なくてはなりません。

薬剤師転職のエキスパートである転職エージェントに募集条件を確認してもらうことで、主観を排して客観的な意見を述べてもらうことができるのです。

転職エージェントを活用するデメリット

1エージェントとのやり取りが必要となる

転職エージェントと転職活動をしている期間には、頻繁に電話やメールが届くため、やり取りが大変になってしまいます。
退職済みであればまだ負担は少ないですが、現職がある場合には対応に追われることとなるのです。
また、複数のエージェントとやり取りをしていると気取られた場合には、何とか自社で転職をしてもらうために、強引な営業を受けてしまうこともあるでしょう。

2個人薬局などの求人は手に入らない

個人薬局や小規模チェーン調剤などでは、採用活動に充てることのできる費用が限られています。
転職サイト経由で薬剤師さんを募集した場合には、成約時に支払う高額の報酬が負担となってしまうのです。
これらの薬局では、転職サイトは利用せず、ハローワークや知り合いに紹介してもらっているケースが多いのです。

転職サイトのエージェントを介した転職活動では、これら薬局の求人情報を得ることは出来ないのです。

薬剤師の転職エージェントの選び方

薬剤師の転職において、転職エージェントの存在は不可欠と言われています。
しかし、転職エージェントサービスの数は多く、玉石混交となっています。
転職を成功させるためには、目的に合った転職エージェントサービスや、デキるエージェントを選ばなくてはなりません。
転職エージェントを選ぶ方法について、ご説明させていただきます。

転職エージェントはどう選ぶ?

転職活動を行うに当たっては、転職エージェントサービスに登録することが第一歩となります。
転職エージェント毎に得意分野や非得意分野があります。

薬局系の求人を多く取り扱っている転職エージェントや、企業系に強い転職エージェントなどもあるのです。
サービスにおいても、スピード転職を得意としている会社や、アフターフォローを売りにしている会社などがあります。
それぞれの特徴を把握して、ニーズに合った会社を選ぶようにしましょう。

サービスの内容などはコチラの記事で詳しくご紹介しているので、ご参考ください。

「いや、細かな違いがよくわからない、どこがオススメなの」という方のために、ここを選んでおけばまず大丈夫というオススメ3社を紹介します。

オススメ1 マイナビ薬剤師


マイナビが運営する薬剤師転職支援サービスです。
対面でのカウンセリングに力を入れており、そのカウンセリング力に安心感を覚える薬剤師さんは多いです。
保有求人数は業界最多で、調剤薬局の求人だけでなく、ドラッグストアの求人にも強いです。
転職後も職場の状況を確認してくれるという、アフターフォローの手厚さも特徴です。

マイナビ薬剤師公式サイトはコチラ

オススメ2 薬キャリ


エムスリーグループが運営する薬剤師転職支援サービスです。
薬剤師の転職サイト40社と提携している、転職サイトの紹介サイトです。
もちろん薬キャリ本体からの求人の紹介を受けることができます。

ドラッグストア以外の求人全てに強く、病院・クリニックと企業の求人数は他を寄せ付けない、圧倒的求人数を誇ります。

薬キャリ公式サイトはコチラ

オススメ3 薬剤師転職ドットコム


メディウェルが運営する薬剤師転職支援サービスです。
はじめて転職する薬剤師さんは、大手調剤チェーンを辞めて中小チェーンに転職というパターンが多いです。
そんな中小調剤チェーンの求人に強いのが薬剤師転職ドットコムです。
転職時の年収アップ率127%を謳い文句にしているのも特徴で、中小チェーンに転職して年収アップを狙いたい薬剤師さんには外せない選択肢です。

 薬剤師転職ドットコム公式サイトはコチラ

マイナビ薬剤師は全国に相談拠点をもっているので、地方在住の方でも安心して面談を行うことができます。
保有求人数が豊富で対面面談ができるというのがマイナビ薬剤師の強味です。

特にはじめて転職する方の場合は、はじめての転職は何かと不安なもの。
直接面談で、薬剤師の不安・悩みを聞いてくれ、面接にも同行することで転職先の職場のことをよく知っている。
そんなマイナビ薬剤師であれば、転職失敗の確率を大幅に減らすことができるでしょう。

そして、サービス内容ではマイナビ薬剤師ほど手厚くないものの、業界最多の求人数を誇る薬キャリと、中小への転職に強く、年収アップの交渉に強い薬剤師転職ドットコム。
この3社を押さえておけば、まず転職に失敗することはないでしょう。

転職エージェント個人の能力はどう見抜くか

先にご説明した「転職エージェント活用のコツ」、「複数エージェントを競わせる」の項目でもご紹介しているとおり、転職サイトの規模だけではなく、所属するエージェントの質も非常に重要となってきます。
転職エージェントの力量によっては、紹介先の薬局の経営者などの人となりまで把握している人もおり、有利な条件で転職活動をすすめることができるのです。

大手であってもどのような担当者になるのかは運次第なので、複数エージェントを利用して、デキる転職エージェントを見つけるようにしましょう。

薬剤師の転職エージェントを利用したサービスの流れ

転職サイトや転職エージェントを利用したい理由については、これまでにご紹介した通りです。

では、実際に転職サイトに登録してから転職が決まるまでには、どのような流れとなっているのでしょうか。

会社によって異なる場合もありますが、下記の流れが一般的となっています。
①登録⇒②電話⇒③面談⇒④求人紹介⇒⑤書類作成⇒⑥応募⇒⑦面接⇒⑧内定・退職サポート⇒⑨転職完了

1.登録

インターネットや電話から、転職サイトに登録を行います。
あまり複数の会社に登録すると対応しきれない場合があるので、2~3社に登録して、良い転職サイトを見つけると良いでしょう。
登録後の電話はすぐにかかってくることが多いので、お休みの日など、対応しやすいタイミングを見計らって登録をするようにしましょう。

2.電話

転職サイトに登録をすると、転職エージェントから電話やメールで連絡がきます。

基本的には即日に何らかのレスポンスがあるので、先にご紹介した「エージェントに必ず聞かれる項目はあらかじめ考えておく」の項目を参考にして、希望の条件をあらかじめ整理しておきましょう。

転職エージェントからの電話がしつこい理由

採用企業は複数の転職サイトに求人を依頼することが多いため、転職エージェント間で同じ求人を保有していることはよくあります。
しかし、1件の求人に対して、一人の求職者が複数エージェントから応募するわけにはいきません。
そのようなことをしては求職者も転職エージェントも面目丸つぶれでしょう。
そのようなブッキングを避けるため、転職エージェントとしては少しでも早く求職者に連絡をとり、自身の保有する求人案件を紹介したいのです。

転職エージェントからの電話がしつこいのは、こうした理由があるからなのです。
早い場合だと、夜中の22時に登録して、翌日の9時には電話が掛かってくることもあります。

転職エージェントを利用する際のデメリットとして、電話がしつこいと感じる薬剤師さんはとても多いです。
中には、しつこい電話が怖いと感じる薬剤師さんも見えます。

しかしこれは薬剤師としての転職成功のため、誰もが通る道。
転職エージェントを利用する以上は避けては通れないことなのです。

転職エージェントからの電話がしつこいと感じるときは、それだけレスポンスの早い、優秀なエージェントなのだと思って我慢しましょう。
レスポンスが早いというのは、優秀な転職エージェントの条件の一つでもあるのです。

3.面談

転職サイトによっては、直接会って面談を行い、希望の条件のすり合わせを行います。
転職エージェントが近くの喫茶店まで出向いてくれる場合や、求職者が転職エージェントの事務所に行くなど、様々なパターンがあります。

地理的問題や予定が合わないなど、直接面談が不可能な場合では、電話だけで完結することも可能です。
また、転職エージェントの所属する転職サイトによっては、電話面談のみというサイトもあるため、直接面談を希望する薬剤師さんは、こちらの「薬剤師の転職サイト比較POINT2 サービス内容を比較する」の記事を参考に、直接面談のできるエージェントはどこか、あらかじめ確認しておきましょう。

4.求人紹介

希望の条件のすり合わせができると、実際の求人を紹介してもらえます。
サイトでは公開されていない非公開求人などもあるので、しっかりと条件を確認するようにしましょう。

5.応募

実際に応募する薬局や企業を選びます。
希望勤務地が遠い場合などでは、面接の日程を調整する必要もあるので、事前に転職エージェントに相談をしましょう。
多くの場合では、応募した後1週間程度で面接の予約がとれるので、その間に書類作成を行いましょう。

6.応募書類作成

応募から面談までには1週間程度の期間があるので、その間に履歴書や職務経歴書など、応募書類を作成しましょう。
面接の成功率を高めるためにも、企業理念などを盛り込んだ、オーダーメイドの書類を作ることがオススメです。
使いまわしなどはせずに、相手企業に合わせた書類を作成しましょう。

7.面接

相手の指定した場所や日時に、面接が行われます。
薬局系であれば、雑談などが中心となることも多く、転職エージェントが同行してくれる場合もあります。

8.内定・退職サポート

条件がうまく折り合えば、内定を頂くことが出来ます。
内定が出ればすぐに退職交渉を行い、具体的な転職日時を決定させましょう。

退職交渉がうまくいかず辞めさせてくれないというケースでは、退職サポートを受けることも可能です。

9.転職完了

以上で転職活動は終了となり、新しい職場で働くことができます。
転職後にサポートを受けることも可能なので、聞いていた条件と違うなど、トラブルの際には相談すると良いでしょう。

転職期間はどれくらいかかるか

転職期間どのくらいの長さとなるのかは、希望する条件や求人のタイミングにもよるので、一概には言えないところです。

しかし、以前ご紹介した記事によると、100人の薬剤師さんを対象としたアンケートの中では、6割の方が転職活動を開始してから1ヶ月以内に転職を決定させています。

※すべての薬剤師さんが転職エージェントを利用しているわけではないので、参考程度にしてください。

ブランクなしで転職できた場合には、ほとんどの手続きを会社に任せることができます。

一日でも職歴が空いてしまうと、税金や社会保険の手続きを自分で行わなくてはならず、手間がかかってしまいます。

転職エージェントを利用することで転職日時を調整することもできるので、職歴を空けずに転職できるように、調整してもらうと良いでしょう。

まとめ

本稿でご紹介した通り、転職エージェントを利用することには、数多くのメリットがあります。
自身ではなかなか言い出しにくいこと、聞きにくいことでも転職エージェントを介することで、遠慮なく確認することができます。

求職者はタダで利用できるのため、遠慮してしまう人がいるかもしれませんが、転職エージェントは転職が成功すれば採用企業から多額の成功報酬をもらっているのです。
そのため、転職の多い薬剤師という職業は転職エージェントからするといい客さんでもあるのです。
利用することになんの遠慮もいりません。

人生を左右する大切な転職活動を成功させるためにも、転職エージェントをフル活用しましょう。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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