薬剤師5大転職理由

応援のない調剤薬局で働きたい!他店ヘルプが多い会社を見抜く10のポイント

 

他店舗からの応援要請は重なるものです。

その原因が一過性のものではなく、会社の体質によるところが大きいからです。

他店舗への応援の頻度は、薬剤師の離職率にも密接に関係してきます。

今回は、大手調剤チェーンのエリアマネージャーとして数多くの薬局をみてきた筆者が、応援の多い調剤薬局を転職前に見抜くポイントなどをお伝えしたいと思います。

他店舗への応援(ヘルプ)が多い会社を見抜くポイント

他店舗への応援(ヘルプ)が多い会社かどうかを見抜くには、次の10個のポイントを確認しましょう。

  • 新規出店のペースと薬剤師確保の方法
  • 店舗間の距離
  • 在籍薬剤師の年齢構成
  • 一人薬剤師の店舗数
  • 本部所属のラウンダー薬剤師数
  • 本部から配属先店舗までの距離
  • 夜間や土曜日の営業が長い店舗の有無
  • 一人当たりの処方せん枚数・平均残業時間
  • 実際の応援回数
  • 企業の方針

詳しく解説していきます。

1新規出店のペースと薬剤師確保の方法

新規出店ペースが速い会社は、薬剤師の退職ペースも早い傾向にあります。

新規出店した薬局の特徴

新規の店舗は、新規で採用した薬剤師と事務が育てられず、ほんの数カ月で退職するリスクがあります。
そのため、売り上げや人員が固まる3年の間は退職と採用で落ち着かない事が多いです。

新規出店時に十分な数の薬剤師を新規増員するならば、他店舗は何の影響も受けません。

しかし現実には、既存店から薬剤師を引き抜く玉突き人事を行う会社も多く、現場の負荷が急増します。

そのときに人員のフォロー体制ができればいいのですが、フォローが遅く現場の負荷が続くと、退職者が出てしまう可能性が。

するとさらに人不足になる悪循環が発生し、当然、他店舗への応援要請も増えてきます。
出店計画がずさんな会社では退職者が相次ぎ、しわ寄せを受けるように、他店舗への応援が増えるのです。

理想的な出店計画をもつ調剤薬局チェーンの特徴

  • 新規店舗には、エリアマネージャー薬剤師と店長兼務ではない経験豊富な薬剤師を配置。
  • 平行して現地採用で新しい店長や薬剤師、事務の教育をしていく。
  • 不自然に遠方に新規出店しない

このような会社であれば、新規で出店をしつつ現場にも他店にも負荷をかけないホワイトな企業といえます。

応援のない調剤薬局で働くためには、新規店舗に配置する薬剤師の補充は現地採用しているのか、それとも他店舗から異動させて充当しているのかを転職前に確認しましょう。

2店舗間の距離

グループ内の店舗が離れ離れに分散していては、他店舗へ応援に行くにしても遠距離の移動になってしまいます。

嫌気がさして辞める薬剤師も増えてくるでしょう。

薬剤師が慢性的に不足するような会社では、他店舗への応援要請が増えるのは当然のことといえます。

店舗間の距離が遠く、特に交通の不便な場所に分散している企業は、応援回数が高い可能性が高いです。

店舗展開を見て「え?急にそんなところに出店?」などの違和感がないかチェックしましょう。

たとえば、多摩エリアに展開している企業が1店舗だけ埼玉の所沢などにあると、所沢での薬剤師採用がうまくいかなく、応援に行く可能性が高いと思われます。

このような出店は、5~10店舗展開の企業や、20店舗前後展開の企業に多い傾向があります。

3在籍薬剤師の年齢構成

他店舗への影響を考えずに新規出店をしていくと、働き盛りの20代後半から40代前半までの薬剤師が、会社の運営に疑問を持ち、辞めていきます。

この年代の中堅の課長職級クラスの薬剤師が少ない会社は、経営者と現場に溝があると言えます。

すぐに薬剤師が辞める店舗は20代の若い薬剤師ばかりです。

辞めた薬剤師の穴埋めのために、新たな応援要請が飛んでくることでしょう。

4一人薬剤師の店舗数

一人薬剤師の店舗が多ければ、急病や忌引きや有休で休む場合に、他店舗からの応援が必要になります。

薬剤師が複数在籍している店舗がほんの数か所であれば、そこから応援要員を出さざるを得ません。

他店舗への応援対応をさせる薬剤師が子育て世代だと、急な他店舗への応援で子供の送り迎えの予定が崩れます。

度重なる他店舗への応援は、薬剤師の退職原因になってしまいます。

5本部所属のラウンダー薬剤師数

一つの店舗に所属しないラウンダー薬剤師(ヘルプ専用の薬剤師)の存在は、とても重要です。

地域毎ごとにラウンダー薬剤師をおき、無理のない範囲でラウンドをしている企業は、間違いなくヘルプ回数はゼロに近いです。

ラウンダーがいるだけでも、いない企業とは応援回数が違ってきますが、20店舗に1人のラウンダーではすべての店舗のヘルプをカバーしきれません。

およそ4~6店舗にひとり、ヘルプ要員薬剤師やエリアマネージャー薬剤師がいれば、店舗に負担がかからず応援対応できるでしょう。

6本部から配属先店舗までの距離

物理的な距離が近ければ、本部からの応援を出しやすいこともあり、応援の頻度は低くなるります。

逆に本部から店舗までの距離が遠いと、急な欠員に本部から応援を出せないので、本部にヘルプ要員がいてもあまり意味がありません。

店舗間の距離だけではなく、本部からの距離もチェックしておきたいですね。

7夜間や土曜日の営業が長い店舗の有無

夜間や土曜日の午後など、薬剤師が集まりにくい時間帯は、ヘルプで回している企業も多いです。

そのため夜間や土曜日に営業している店舗が多いほど、応援の回数は多くなります。

最近は24時間営業している調剤薬局もあり、所属店舗の営業時間に関わらず、長時間開局している店舗がひとつでもあれば、応援に行く可能性が出てきます。

配属予定の店舗以外にも、グループ内の店舗の営業時間について調べておいた方が安心です。

8一人当たりの処方せん枚数・平均残業時間

常に忙しい店舗が多いと、応援の頻度も高くなります。

一人当たりの処方せん枚数や平均残業時間、有給取得率など、働きやすさに関する数字を具体的に出せる会社は、ヘルプの回数も少ない傾向。

直接聞くのも良いですが、ホームページに残業時間などが開示されているかどうかもチェックです。

人員に余裕があるホワイト企業は、働きやすさを数字で表すことがプラスの印象になるとわかっているので、わかりやすく表示していますよ。

9実際の応援・ヘルプ回数

面接時に応援の有無を確認しても、このように回答されることが多いです。

「比較的ない方ですが、繁忙期はお願いするかもしれません。」

そこで可能であれば、配属予定店舗の過去のシフト表を見せてもらいましょう。

直接お願いするのは難しいですが、転職エージェントを通じれば可能な要望です。

どうしてもシフトを見せられないと言われたら、応援が多く見せられないと判断し、別の求人を探したほうがよさそうです。

10企業の方針

企業の方針として、基本的に応援をさせないとしているなら安心です。

  • 店舗密着のため店舗異動はなし
  • かかりつけ意識の向上のため応援はなし

このような方針を掲げているのは、社長が薬剤師の企業に多い傾向です。

また、応援対応の可否を個人の裁量としている企業もねらい目。

シフトの裁量の全権を管理薬剤師に任せている企業では、個人の意見が通らず、ヘルプだけではなく有給すら使えないこともあります。

シフトに対し、どの程度個人の要望が反映されているのか、事前に確認したおきたいポイントです。

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他店ヘルプを少なくする働き方

応援が少ない職場を選ぶことも大切ですが、応援がまったくない薬局の方が珍しいですよね。

もとは応援がなかったけど、急な欠員や新規店舗開局で、応援が発生してしまうこともあります。

そのときにできるだけ応援に出るのを防ぐため、なるべく応援を減らす働き方も意識しましょう。

管理薬剤師候補になる

現在(2019年6月末時点)では、管理薬剤師は兼任不可となっており、他店舗にヘルプに行くことができません。
(規制緩和の方向です。)

仮に兼任不可のルールがなかったとしても、他店の応援よりも、自店の運営が優先されるため管理薬剤師が積極的に応援に出るのは考えにくいです。

同様に管理薬剤師候補として働いている場合、自店を回すことを優先させられるため、応援に行く回数は自然と減ります。
応援を少なく、かつその企業で長く働きたいと考えるなら、早めに「管理薬剤師になりたい」という意思を、上司に伝えておきましょう。

かかりつけ薬剤師を意識する

所属する店舗から、抜けられない状況をつくるということです。

かかりつけ薬剤師は指名制であり、店舗シフトを担当患者に渡す必要があります。

イレギュラーな勤務もあるとは思いますが、かかりつけ薬剤師になっている場合、原則固定休、固定勤務です。

かかりつけ薬剤師を応援候補にするのは、企業にとってもマイナスになるので、応援に出る回数は減ります。

派遣薬剤師として働く

派遣薬剤師は店舗固定での勤務となるため、応援に行くことはありません。

正社員は応援に行かない代わりに土曜日に出勤するなど条件がつくこともありますが、派遣薬剤師は最初の契約で決めた以外のシフトを求められないので、自分の都合の中だけで働けます。

少しイレギュラーではありますが、どうしても応援が苦手な方は、このような働き方も検討してみてください。

まとめ

他店舗への応援が多い調剤薬局チェーンとは、薬剤師の離職率が高い=薬剤師を大切にしていない会社ということがおわかりいただけたのではないでしょうか。

ブラック薬局と言い換えてもいいでしょう。

  • 新規店舗に配置する薬剤師を現地採用していない
  • 店舗間の距離が遠い
  • 20代後半から40代前半までの薬剤師が少ない
  • 一人薬剤師の店舗が多い
  • 本部にヘルプ要員が配置されていない・足りない
  • 本部から店舗までが遠い
  • 夜間や土曜日営業の店舗が多い
  • 一人当たりの処方せん枚数や平均残業時間が多い
  • 実際の応援回数が多い
  • 企業の方針が応援前提

あなたが現在働いている薬局はこの中のどれかに当てはまるでしょうか。

このようなブラックな薬局がある一方で、このような方法で薬剤師の働きやすさを考えている会社もあります。

  • 特定の地域に集中出店することで応援にいくにも近距離で、薬剤師の負担が少なくなるよう配慮している。
  • 応援専門のヘルプ要員がいて、勤務薬剤師の応援の頻度を減らす。

もし、現在働いている職場が応援の多いブラックな職場ならば、ご自身の住む地域にそんなホワイトな薬局があるのかどうか、転職サイトのエージェントに話を聞いてみてもいいのではないでしょうか。

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転職エージェントがオススメする転職サイト3社

オススメ1 マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師
マイナビが運営する薬剤師転職支援サービスです。

「求職者のニーズにベストマッチする求人を見つけること」を重視しているため、転職者の満足度が高い転職サイトです。

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オススメ2 ファルマスタッフ

ファルマスタッフ
日本調剤が運営する薬剤師転職支援サービスです。

高年収・キャリアアップを叶えやすい上に、紹介先にも詳しく頼れるサイトです。

厳選された求人ばかりのため転職後に不満が出にくく、マッチング後の離職率は業界内で低い方です。

ファルマスタッフは業界トップクラスの調剤薬局の子会社なので、調剤薬局の業務や実情に詳しく、面接にも必ず同行しれくれます。

ファルマスタッフのエージェントは、年収や勤務条件の交渉を、かなり粘り強く頑張ってくれます。
他社で紹介されて希望が叶わなかった求人が、ファルマスタッフに交渉してもらって希望が合うようになったという実例もありますよ。

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オススメ3 薬キャリ

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イッシー

イッシー

病院薬剤師から調剤薬局に縁故採用で転職するも、とんでもないブラック企業だったことが判明。その後薬局を立て直して大手に売却。エリアマネージャーまで昇格するも、ワークライフバランスを見つめ直し、中規模調剤チェーンに転職。(そのときの転職体験談はこちら)現在は面対応薬局で患者様への服薬指導に全力を注ぐ。

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