調剤薬局とドラッグストアの違い

調剤薬局とドラッグストアの違いシリーズ~給料編~

 

調剤薬局とドラッグストアの違い。
第2段の今回は「給料」に焦点を当ててみました。

一般的にはドラッグストアの方が調剤薬局よりも給料がいいと言います。
何がどの程度変わってくるのでしょう?

転職時に給与の交渉がし易いのはどちらか?
順に見ていきましょう。

調剤薬局の給与体系

調剤薬局の給料体系ついて、個人の調剤薬局と大手の調剤薬局で大きく異なります。

個人薬局の給与体系

個人の調剤薬局においては、給料の内訳を細かく見れば各種手当の項目はありますが、基本的には年俸で考えられます。

賞与も年俸に含まれている場合が多いので、ほとんどの場合は「基本給が低いから賞与が低くなる」などの考え方は不要となります。

個人の調剤薬局では、スタッフの需要によっては高額求人が出てくる場合もあるので、タイミングが良ければ良い条件で働くことができるでしょう。

個人薬局のデメリット

一方で、住宅補助やその他の福利厚生については、どうしても弱くなってしまいます。
家賃なども年俸に含まれていることが多いので、十分に注意をしなくてはなりません。

大手調剤薬局の給与体系

一般的な大手の調剤薬局では、現在では月収○○万円程度と記載されることが増えています。

内訳としては、基本給+薬剤師手当+地域手当+各種手当(+家賃補助)という給与体系がほとんどとなります。

新卒の場合では基本給はかなり安く、10万円台のところも少なくはありません。
イメージとしては、下記の通りとなります。

調剤薬局の給与例

  • 月収
    (基本給20万円+薬剤師手当5万円+地域手当3万円+皆勤手当など1万円)×12=348万円
  • 賞与
    基本給20万円×賞与4ヶ月分=80万円
  • 年収
    348万円+80万円=428万円(+残業代、家賃補助)

※家賃は自己負担1万円で6万円の物件に住めるなど、福利厚生がある場合があります。

調剤薬局の昇給ペース

昇給ペースはあまり高くはなく、1~2%程度のところが多いです。
昇進・昇格によってランクを上げていくことで、給料がアップしていくシステムの企業がほとんどでしょう。

具体的には、3年目主任で480万円程度、10年目薬局長で580万円といったイメージとなります。
もちろん、地域や会社によって様々であるので、この限りではありませんが、一般的なチェーン調剤の参考としてください。

ドラッグストアでの給与体系

一般的なドラッグストアでは、給与体系は年俸制や月給で掲載されていることがほとんどです。

リクナビより抜粋した新卒者の募集要項では、下記の通りとなっています。
(2017.11.11時点)

(株)サンドラッグ

  • 調剤+OTC
    月給336,600円
    (薬剤師手当12万円含む)
  • 調剤専任
    月給316,600円
    (薬剤師手当10万円含む)

出展:リクナビ薬剤師

スギ薬局

  • 総合薬剤師
    月給31万8000円
    (一律薬剤師手当等含む)
  • 調剤薬剤師
    月給29万3000円
    (一律薬剤師手当等含む)

出展:リクナビ薬剤師

イメージとしては、下記の通りとなります。

ドラッグストアの給与例

  • 基本給
    月収33万円×12=396万円
  • 賞与
    基本給21万円×賞与4ヶ月分=84万円
  • 年収
    396万円+84万円=480万円(+残業代、家賃補助)

※家賃は調剤薬局と同様に、自己負担1万円で6万円の物件に住めるなど、福利厚生がある場合があります。

ドラッグストアの昇給ペース

昇給についても、調剤薬局と同様に、ランクを上げて上昇していくというところが多いようです。
こちらも同様に、3年目主任で560万円程度、10年目店長で680万円程度が一例となります。

総合職と調剤専門の違い

ドラッグストアの場合では、先のサンドラックやスギ薬局の例のように、調剤薬剤師として働くか、総合職(調剤+OTC)として働くかによって、給料や昇進が変わってきます。
月給にして大体2万円程度差があるようです。

このように、調剤専門という職種もあるので、ドラッグストア勤務だけども調剤をしたい方はこういった働き方を選ぶと良いかもしれません。

勤務エリアによる給与の違い

ドラッグストアでは働けるエリアによって給与が分かれている場合も多く、次の3パターンのが多いです。

勤務エリアの区分

  • 転勤どこでもOK、
  • エリアの中(関東甲信越、関西、中部石川など)ならどこでもOK
  • 自宅通勤 

給料は①>②>③となりますが、女性は比較的③を選ぶ傾向があります。

基本給以外の手当ては何があるか

薬剤師業界における手当としては、「薬剤師手当」という手当てが最もポピュラーです。

医療事務や登録販売者と給料テーブルを同じにしている場合には、この「薬剤師手当」が資格の有無による年収の差額となります。

また、「地域手当」という手当てを設けている場合もあり、人気のない地方などで勤務をする場合には、公平感を保つために給料がアップするように設定されています。

その他、前述の住宅手当は単身時や若手の時のみ適応されることも多いので、結婚後やある程度の年齢になった後は持ち出しとなる可能性もあります。

ドラッグストアと調剤薬局ではどちらの方が給料は良い?

給料だけで見た場合、ドラッグストアの方が高給となります。

先に挙げた役職者の年収を比較してみましょう。

役職者の年収の比較

  • 調剤薬局
    3年目主任で480万円程度
    10年目薬局長で580万円程度
  • ドラッグストア
    3年目主任で560万円程度
    10年目店長で680万円程度

このようにドラッグストアの方が年収で100万円近く高いのがお分かりいただけると思います。

調剤薬局よりドラッグストアが高給なわけ

これは品出し業務やレジ打ち、深夜勤務など仕事の内容が大変であるため、調剤薬局よりも給料を高くしないと薬剤師が集まらないことが原因として考えられます。
一般的には、年収にして50~100万円程度の差が出ると言われています。

転職時に年収アップの交渉がしやすいのはどっち?

転職時には、調剤薬局の方が選択肢は多く(個人薬局など)、さらに元々の給料が低めである場合が多いため、年収アップの交渉はしやすいと言えるでしょう。

小規模の調剤薬局であれば、需要によっては高い年収での転職が可能となる場合もあるため、転職時には候補の一つとして考えるのも良いでしょう。

調剤薬局にしろ、ドラッグストアにしろ大手の場合では、給与テーブルも年齢や経験に応じて細かく設定されていることが多いので、年収交渉はしにくいといえます。

ドラックストアでは大手の比率が高く、基本的には若い力を必要としています。
そのため、ある程度の年齢を超えると合格率が大きく下がるため、強気に交渉することは難しいと言われています。

まとめ

仕事内容と給料を合わせて考えると、仕事内容が厳しい分だけ、ドラッグストアの方が年収にして50~100万円程度高くなるようです。
しかし、転職時での給与交渉のしやすさでは調剤薬局の軍配が上がるようです。

給料は良いが仕事内容が大変なドラッグストアか、調剤薬局に専念できるが少し給料が下がる調剤薬局か。
ご自身が何を重視するのかよって選んでみてはいかがでしょうか。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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