退職と転職の手続き

知らないと損をする退職後の社会保険の手続き

 

働きながら転職活動を行うのは、思った以上に大変です。
とにかく時間が足りず、結局満足のいく結果を出せないまま終わってしまう人も多いでしょう。
そこで、一旦現職を退職してからゆっくり転職活動に取り組もうと考えるのはすごく自然なことだと思います。

しかし、次の転職先が決まらないうちに退職するということはさまざまなリスクが伴います。
その中の1つに、「健康保険証を返却しなければならない」というリスクがあります。

これまで当たり前に持っていた健康保険証が手元になくなったときにあなたがまずするべきことは何なのでしょうか?

ここでは退職後の手続き方法について詳しくお話したいと思います。
正しい知識がなければ、大きく損をしてしまうことになりかねませんよ。

健康保険とは?


はじめに、健康保険の仕組みについて簡単にご紹介します。

健康保険とは、病気やけがなどで病院にかかった際の負担を軽くするための医療保険制度です。

加入していれば健康保険証が発行されるので、比較的身近に感じている方も多いことでしょう。

しかし一旦退職してしまえば、これまで加入していた健康保険からは退会することになります。
健康保険証も退職時にはすみやかに返却しなければなりません。

これまで当然のように加入していた健康保険から退会することになったとき、どうすれば良いのでしょうか。

無保険なら医療費は全額自己負担!

ご存知の方も多いと思いますが、健康保険証を提示すれば病院にかかったときの医療費の自己負担額が3割となります。

これが退職して無保険の状態になってしまうと、当然ですが医療費は全額自己負担となってしまいます。
「風邪をひいても病院なんてほとんど行かないから大丈夫」と思っている人がいるかもしれませんが、それは大間違い。

けがや病気になることを予測できる人なんていません。
万が一無保険の期間中に大きな事故にでもあってしまっては、金銭的な負担は非常に大きくなってしまいます。

薬剤師の皆さんであれば、医療費を全額負担することがいかに大変なことであるかがよくおわかりだと思います。
さらに、日本には「国民皆保険制度」があるため健康保険への加入は必須なのです。

退職後の健康保険の種類と手続き方法

それでは、退職してから次の転職先が決まるまで無保険にならないためにはどのような手続きを行えば良いのでしょうか?

その方法としては次の3つがあります。
それぞれの内容と手続き方法は次の通りです。

1.国民健康保険に加入する


お住まいの市町村の国民健康保険窓口に届けることで、国民健康保険に加入することができます。

離職票など退職日(健康保険資格喪失日)がわかる書類を持って、退職日から14日以内に手続きに行きましょう。

保険料については、前年の所得や世帯人数、自治体によっても異なります。

国民健康保険の特徴として、世帯人数が増えると健康保険料も増額されるという点が挙げられます。

しかし保険料の減免制度もあります。
金額が高かったり、収入がなくなって支払いが厳しくなってしまったりした場合には一度窓口で相談してみても良いかもしれません。

2.任意継続保険で現在の保険を延長

国民健康保険には加入せず、これまで入っていた健康保険に引き続き加入し続ける方法があります。
これを「任意継続」と言い、退職日から20日以内に健康保険組合に申請することで手続きをすることができます。

ただし、在職中は企業と個人とで半額ずつ負担して支払っていた保険料を個人だけで納めることになるので、在籍中と比べると保険料は高くなります。

しかし国民健康保険と違い、保険料が原則2年間変わらないことが特徴です。
また、扶養家族の保険料はかかりません。

国民健康保険と任意継続保険、どちらを選べば負担が少なくなるかは状況によって異なります。
きちんと金額を確認して加入手続きを行わなければ、損をしてしまう場合もあるので気をつけましょう。

3.家族の被扶養者になる

3つ目の方法として、おもに生計を立てている家族の被扶養者になるという方法があります。

しかし、年収が130万円を超えていると基本的に被扶養者になることはできません。
健康保険組合によって認定条件も異なるので、一度家族が加入している健康保険組合に問い合わせてみてみましょう。

被扶養者になることができれば保険料の負担はないので最もお得だと言えます。

まとめ

退職後の健康保険の手続きについて、正しく理解することはできましたか?
無保険状態で病気や事故にあってしまうと、ただでさえ収入がない転職期間においては非常に大きな痛手となってしまいます。

国民健康保険か任意継続か、あるいは家族の被扶養者となるのか、あなたの状況に応じた手続きをすみやかに行うことが、損をしないためのたった1つの方法なのです。

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macky

育休中の転職エージェント。現役時代は営業として、採用企業への営業活動はもちろん、求職者の面談や求人制作を行う。

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