退職と転職の手続き

知らないと損をする退職後の雇用保険の手続き

 

薬剤師の皆さんは、企業や病院に雇用されて働いているときのお給料明細を細かくチェックしたことがありますか?

手取り金額については多くの方が把握していると思いますが、各種社会保険料が何にどのくらいかかっていたのか正しく知っている人は少ないのではないでしょうか。

お給料から天引きされて保険料を納めている社会保険には、健康保険・年金・雇用保険の3種類があります。

この中で最もなじみがないのが雇用保険だとお考えの方は多いはず。
なぜなら雇用保険は、退職して転職活動をスタートさせるまで何も使うところがないからです。

しかしいざ退職して転職活動をはじめたときに、この雇用保険制度が強力な味方となってくれます。

転職活動中の生活費として、失業給付金を受給することができるからです。
ただしそれには、雇用保険の仕組みをきちんと理解して手続きできなければなりません。

そこで今回は雇用保険の仕組みと、転職活動をはじめた際の手続き方法について紹介していきます。

雇用保険の仕組み

はじめに、雇用保険の仕組みについてご説明しましょう。

雇用保険は、次の転職先が決まるまでの生活を支援するための「失業給付金」を受給できる社会保険制度です。

退職後に手続きすることで再就職に向けた貴重な給付金をもらうことができるのです。
これを利用しない手はありませんよね。必ずきちんと手続きに行きましょう。

しかし、実際に受給するためには条件や少し複雑な手続きが必要になります。
知らなければ大きな損をすることになってしまいますので、きちんと理解しておくことをおすすめします。

失業給付金受給の条件


失業給付金を受給するためには、まず次の条件を満たしていなければなりません。

就職しようとする意思と、いつでも就職できる能力があるにもかかわらず職業に就けず、積極的に求職活動を行っている状態にある

例えば再就職する気がない場合や、病気やけがが原因ですぐに再就職できない場合は給付の対象外となります。
もし虚偽の申告をしていたことがわかったら、給付金の返還だけでなく罰金の支払いが命じられます。
必ず正しく申告をおこないましょう。

失業給付金受給のための手続きと流れ


失業給付金の受給手続きは、お住まいの管轄にあるハローワークで行います。
手続きは一度で済むものではありません。

必要な書類をそろえて就職活動を行いながら、何度も足を運ぶ必要があります。

次に具体的な手続き方法と流れについて紹介していくので、よく覚えておきましょう。

手続きに必要なものを揃える


手続きに必要なものは、次の6点です。

雇用保険受給に必要なもの

  • 雇用保険被保険者証(退職した会社で発行)
  • 個人番号確認書類(マイナンバーなど)
  • 身元が確認できる書類(運転免許証など)
  • 写真2枚
  • 印鑑
  • 本人名義の通帳またはキャッシュカード

雇用保険受給者初回説明会に行く


上で紹介したものを持って、まずはハローワークで開催されている雇用保険受給者初回説明会に出席しましょう。
ここで手続きの流れや方法などを詳しく教えてもらうことができます。

手続きに必要となる「雇用保険受給資格者証」と「失業認定申告書」を受け取ることができます。

失業認定を受ける

次に、ハローワークに指定された「失業認定日」に改めて手続きに出向きましょう。

認定日には説明会でもらった「失業認定申告書」に記入して面談などを行い、失業した状態であるという認定を受けます。

認定を受けることができれば、失業給付金を受け取ることができるのです。

失業給付金受給の条件

失業給付金の受給のためには次の条件もクリアしなければなりません。

認定日までに2回以上の求職活動を行っていること

例えば面接や説明会に参加するなど、実際に就職活動を行ったという事実を報告するのです。

場合によってはハローワークから確認の連絡が入りますので、当然ですが嘘はつけません。
正しく報告した上で受給するようにしてください。

自己都合退職の場合の給付

また、前職を自己都合で退職した場合には待機期間として3ヶ月間の期限が設けられ、その間は手当の支給はありません

この場合は待機期間中に3回以上の求職活動を行い、期間終了後改めて認定を受ける必要があります。

失業給付金を受給できる期間や金額は?

手続きの流れについてだいたい理解していただいたところで、実際に失業給付金を受給できる期間や、もらえる金額についてお話しておきましょう。

失業給付金を受給できる期間

失業給付金かもらえる期間
失業給付金をもらえる期間は、原則として退職した次の日から1年間となっています。

1年の間なら、4週間に一度やってくる「認定日」にハローワークに行き、失業の認定を受けながら求職活動を行うことができます。

ただし、人によって手当を受けられる最高の日数である「所定給付日数」が異なります。
期限である1年を迎える前に所定給付日数に達してしまった場合はそこで給付終了となりますので、気をつけましょう。

失業給付金の額

失業給付金の額
失業給付金の金額は、前職でもらっていた給料の額によって変わります。

具体的には、退職日の直前6ヶ月間に支払われた給料(ボーナスを除く)の50~80%となります。

このパーセンテージについては、給料の低い人ほど高い率となっており、また年齢ごとの上限額も決まっています。
個々の実際の金額は認定時に教えてもらうことができます。

まとめ

雇用保険の仕組みと、退職後の手続きについてご紹介してきました。
退職して転職活動を行うまで使うことがない雇用保険についてはこれまで知らなかったことも多く、もしかすると今の時点では頭が混乱している方もおられるかもしれません。

だけど心配はいりません。
ここでご紹介した知識をもってまずはハローワークに行ってみてください。
何の予備知識もなくハローワークに行くのとでは、理解度が全然違うと思いますよ。

少しでもスムーズに手続きをすすめて給付金を受給できるようにしておけば、収入がなくなってしまっても安心して転職活動に取り組むことができるでしょう。

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macky

育休中の転職エージェント。現役時代は営業として、採用企業への営業活動はもちろん、求職者の面談や求人制作を行う。

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