管理薬剤師

薬剤師歴半年の筆者が管理薬剤師にキャリアアップ転職できた秘訣

 

調剤薬局やドラッグストアの薬剤師のキャリアアップとしては、一般薬剤師→管理薬剤師→エリアマネージャーというルートが一般的です。

  • 早く出世したい
  • お給料を早く上げたい

という願望があれば、少しでも早く管理薬剤師とならなくてはなりません。
私は独学でいろいろと勉強していたため、薬剤師歴半年で管理薬剤師に転職することができました。

その経験も踏まえ、今回は、管理薬剤師未経験者が管理薬剤師に転職するために必要なポイントをご説明させていただきます。

管理薬剤師に転職するために必要な力量

管理薬剤師になるためには、どのくらいの力量が必要なのでしょうか。
管理薬剤師では薬剤師としての技術はもちろんのこと、管理者としての業務もこなさなくてはならないので、数年の経験が必要となります。

多くの場合は、次のような流れとなります。
調剤・服薬指導などの薬剤師のスキルを高めたうえで、在庫管理や人員管理のスキルを身に付けてから管理薬剤師を任される

大手の場合

大手では段階別研修として、管理薬剤師となる前に研修や試験がある場合もあります。
管理者研修で、コンプライアンスや数値管理のノウハウなどを学ぶこともできるので、比較的苦労することも少ないでしょう。

薬剤師が管理薬剤師になる目安

現行法では基準調剤加算を算定する際には、当該薬局の管理薬剤師は薬剤師として5年の経験が必要となります。

施設基準の届出時点において、保険薬剤師として5年以上の薬局勤務経験があることです。

管理薬剤師の目安としては、薬剤師となってから5年というところがひとつの目安となります。

管理薬剤師に転職するために日頃から準備しておくこと

管理薬剤師はその施設の長であり、病院であれば院長に当たるポジションです。
(店長と管理薬剤師を分けている施設もありますが、ここでは同じとしています。)
管理薬剤師になるためには、調剤のスキル以外にも様々な知識や心構えが必要となってきます。

事前に勉強しておいた方がいいこと

事前に勉強することとしては、一般的な調剤のスキルに加えて、次の項目が挙げられます。

  • 在庫管理
  • 数値管理
  • 医療機関への対応
  • 患者様への対応
  • 保健所・薬剤師会対応

イレギュラーな処方箋が来た際にも対応できる必要があるので、医薬品に対する幅広い知識が必要となります。

普段扱わない医薬品の処方箋が来た時に、事務さんや他の一般薬剤師では対応できない場合もあるので、とっさの対応力も必要不可欠です。

勉強するための情報収集の仕方


勉強するためには、まずは現在勤務している管理薬剤師の方の仕事をよく見るようにしましょう。

それに加えて、独学としてインターネットや本を用いると良いでしょう。
管理薬剤師のノウハウについてのホームページもあるので、読み込むと良いでしょう。

医薬品の情報収集の仕方

医薬品については、「今日の治療薬」の疾患ごとの解説部分がまとまっているのでオススメです。

数値の勉強の仕方

後述している数値については、なかなかノウハウがまとめられたものはないので、管理薬剤師経験のある方に聞くか、卸さんが情報誌を持っていることもあるので、依頼をしてみると良いでしょう。

社内資料で勉強する

大手であれば業務用のサーバーの中に、過去の研修資料が保管されていることもあります。
これらを閲覧することが可能であれば、ひとつの情報源となるでしょう。

管理薬剤師に転職するための心構え


管理薬剤師を目指すのであれば、普段から数値に対して敏感でなくてはなりません。

現在勤務している薬局の次に挙げる数値は頭に入れておく必要があります。

  • 年間売り上げ(技術料、薬剤費それぞれ)
  • 年間処方箋枚数
  • 処方箋単価
  • 後発品置き換え率
  • 売上原価(粗利)
  • 販売管理費(家賃やリース代、減価償却費など)
  • 在庫率
  • 医薬品数

普段から、これらの数値のおおよその値は把握しておくようにしましょう。

その他の心構え

管理薬剤師になればスタッフ全員とうまくやっていかなくてはならないので、コミュニケーションをしっかりと取るようにしましょう。

その他にも、薬局の運営をしていく上で、今後の医療界の動向にも気を配らなくてはなりません。
医療ニュースなども、しっかりとチェックをするようにしましょう。

管理薬剤師になる方法


管理薬剤師になるためには、キャリアはもちろんですが、タイミングというものもあります。

大手であれば、やはり順番があるので、本人が望んでいれば勤務年数をみて研修ということになります。

どうしても早く管理薬剤師になりたいのであれば、小規模のチェーン薬局などに転職をすると良いでしょう。

管理薬剤師になりたい方が不足している場合もあり、希望をすれば優先的に管理薬剤師にしてもらえる可能性があります。

管理薬剤師を目指すなら生え抜きと転職のどちらがいいか

現在勤務している薬局で、3~5年程のある程度のキャリアがあるのであれば、声がかかるのを待つ方が良いでしょう。

管理薬剤師を目指しているという意向を上司に伝えておくことで、機会を与えてもらえる可能性はぐんと上がります。

一方でキャリアが短いのであれば、管理薬剤師を募集している薬局などに転職をする方が手っ取り早いでしょう。

今の会社に長期的に勤めるつもりがないのであれば、転職して管理薬剤師となる方が年収はアップします。

管理薬剤師の求人は多いのか

処方箋枚数の少ない薬局では、正社員(管理薬剤師)+パート薬剤師複数名で運営している薬局が多いと言われています。

正社員の薬剤師であれば、管理薬剤師を募集しているという求人は珍しくはありません。

管理薬剤師としての職歴があった方が今後の転職も有利となるので、積極的に挑戦をしてみると良いでしょう。

薬剤師歴半年で管理薬剤師にキャリアアップ転職した筆者の実体験

経歴


私は、6年制の薬学部を2014年に卒業後、新卒で製薬会社にMRとして就職をしました。
2年間勤務をしていましたが、配属地が地方であり、会社としても将来的な魅力を感じなかったので転職を決意しました。

はじめは大手ドラッグストアに転職をしましたが、管理薬剤師として早い段階で働きたいと考え、小規模の調剤薬局チェーンに半年後再度転職をしました。

薬剤師歴は半年間と短かったので、はじめは一般薬剤師として入社し、1年程度で管理薬剤師という流れで考えていました。
しかし、本人のやる気があれば管理薬剤師としてすぐに働かせてくれるという会社と縁があったので、そのまま転職を決意しました。

なぜ薬剤師歴半年で管理薬剤師に転職できたのか

大手であれば順番もあり、基準調剤加算を算定していることも多い(管理薬剤師は5年のキャリアが必要)ため、しばらくは管理薬剤師にはなれなかったと思います。

小規模の調剤薬局チェーンでは管理薬剤師が不足している薬局もあり、薬剤師歴が短くてもやる気があり、ある程度の知識レベルを持っていれば採用をしてくれる企業もあります。

製薬会社ではMRとして勤務しており、幅広い領域の医薬品を扱っていたため、医師や患者様、卸さんとの接遇や医薬品の知識については、まわりの生え抜きの方よりも一日の長がありました。

学術面はもともと得意で、経営や法規の知識も独学で勉強していたので、転職の際に面接官の方とある程度お話をし、問題ないと認めてもらうことができました。

新卒から2年半、薬剤師としては半年とまだまだ未熟者ですが、管理薬剤師として必要な知識を研修や独学で学ぶことが出来ていたので、採用に至ったのだと考えています。

大手ドラッグストアではどのように学んでいたか

ドラッグストアでは不足していた実務の部分、

  • レセプトの知識
  • 投薬業務の知識
  • 医薬品管理の方法

これらを学ぶことが出来たので、半年間の勤務経験は必要不可欠だったと考えています。

しかしながら、大手ドラッグストアではキャリアプランも明瞭ではなく、研修制度も整っていませんでした。

勤務している間にもほとんどOJTはしてもらえず、事務さんに時間をとってもらってレセプトを学んだり、大学時代の同期に資料をもらって調剤の勉強をしたりと、独学で学ぶようにしていました。

挑戦してみることも大切

管理薬剤師となった当時は新卒後2年半のタイミングだったので、大学の同期は新卒入社も含め、ほとんどが管理薬剤師ではありませんでした。

今では数名出てきてはいますが、大手勤務であっても管理薬剤師としての業務を完璧に理解している人はなかなかいないので、管理薬剤師になるということにそこまで気負いをする必要はないと思います。

現在のアメリカの大統領も、実業家の出身で過去には政治経験はありませんでしたが、周りの助けもあり政務をこなしています。
「まずは歩くより走れ」というように、やりながら学ぶということも大切だと思います。

まとめ

管理薬剤師になるための法律的な規定はなく、薬剤師の資格さえあれば、管理薬剤師として働くことができます。

しかしながら、何の経験・知識もなく管理薬剤師となることは現実的ではないので、ある程度の薬剤師経験が必要とされています。

同じ期間の薬剤師経験を積んだとしても、普段から意識をしていなければ、非常にもったいない結果となります。

管理薬剤師を目指しているのであれば、普段から薬局の経営数値的な部分についても目を向けると良いでしょう。
今勤めている職場で管理薬剤師のポストがなかなか空かないようでしたら、思い切って転職してみるのもありでしょう。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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