薬剤師の転職理由と転職回数

薬剤師の転職理由はどんなもの?転職経験者100人に聞いてみた

 

「薬剤師の転職理由には何が多い?」「薬剤師って、みんなどのくらいの回数転職している?」「ネガティブな理由で転職してもいいの?同じ人いる?」
気になるけど、なかなか聞けない他人の転職理由。

そこで当サイトでは、楽天リサーチに依頼して転職経験のある薬剤師さん100人を対象に、転職理由をはじめ、転職にまつわる様々な疑問を調査しました。

薬剤師は、転職理由毎にどのような転職先を選んでいるのか?
転職先選びで迷っている薬剤師さんにとって、非常に気になるところではないでしょうか。

転職経験者の生の声を紹介したいと思います。

対象者:転職経験のある薬剤師の男女100人
調査方法:楽天リサーチによるインターネット調査
調査期間:2018年3月3日~5日

薬剤師の転職理由にはどんなものが多いのか

どのような転職理由が多いか

薬剤師が転職をするに当たっては、どのような理由が多いのでしょうか。
複数回答可能な設問でアンケートをとったところ、下記のような結果が得られました。(複数回答可能)

【薬剤師の転職理由ランキング】

スキルアップ 35票

  • 「他社で多岐にわたる仕事をしたかった」(個人薬局 2~3年在籍)
  • 「シッカリとした調剤技術の習得」(小規模チェーン調剤 半年~1年在籍)
  • 「最初に入社した会社は調剤をしていなかった」(チェーンドラッグストア 半年~1年未満在籍)

年収 34票

  • 「病院は年収が低いので」(病院・クリニック 半年未満在籍)
  • 「企業の年収より高かったから」(企業 半年未満)
  • 「周囲の同業者と比べて年収が低かった」(小規模チェーン調剤 4~5年在籍)」

キャリアアップ 19票

  • 「管理職になるため」(病院・クリニック 3~4年未満)
  • 「都立病院で非常勤だったから」(病院・クリニック 1~2年在籍)
  • 「最初の会社では管理薬剤師になれなかったため」(大手チェーン調剤 4~5年在籍)

複数の転職理由の中でも最大の転職理由は何か

複数ある転職理由の中で最も大きな理由を聞いてみたところ、下記のような割合となりました。

これらから、転職理由については、「スキルアップ」や「年収アップ」という理由が多く、どちらかといえば年収アップの方が理由となっているということがわかります。

さらに、キャリアアップについても、転職の理由としては挙げられますが、優先度としては高くはないことが分かるのです。

「その他転職理由」の中身は

また、このグラフで「その他」となっている中身は、どのような転職理由なのでしょうか?

その他の転職理由はネガティブなものが多く、代表的なものを挙げると次の通りとなります。

その他転職理由

  • 「人間関係」(7件)
  • 「体調不良」(6件)
  • 「転勤・転居」(6件)
  • 「会社の統廃合など」(4件)
  • 「飽きた・いやになった」(4件)

転居や会社の統廃合などは仕方がありませんが、それ以外ではやはり、ネガティブな理由が多いようですね。

薬剤師の転職回数はどのくらいか

今回のサンプル対象は「転職経験者」としているので、1社のみの経験の方は0名となっています。
しかし、2社以上転職をしている方が6割を超えるなど、転職が活発であることが分かります。

転職を経験されている方の5人に1人は、5社以上の経験もあるということも、ポイントですね。

薬剤師は新卒後どのくらいの期間で転職しているか

転職経験者における、初めの転職までの期間についてアンケートをとったところ、驚くべきデータが得られました。
なんと、5割以上の薬剤師さんが、入社から3年以内に転職をしていたのです。
半年未満の転職の方が2割いたということも、驚きですね。

半年未満の方のバックグラウンドを見たところ、病院、公務員、企業からの転職がほとんどでした。
理由としては、年収アップなどが大半を占めていました。

転職理由ごとに見られる転職先選びの特徴は?

転職理由が「年収アップ」の薬剤師が選ぶ次の転職先


年収アップが転職理由の方は男性の割合が高く(17/22)、病院薬剤師や個人薬局の方が多い特徴がありました。
次の職場を選ぶ際には年収アップを重視(18/22)していることはもちろんですが、「人間関係」や「職場関係」を重視した方もいらっしゃいました。

多くの方が不満を解消していましたが(17/22)、5名の方は不満を残してしまったようです。

転職理由が「スキルアップ」の薬剤師が選ぶ次の転職先


スキルアップが転職理由の方についても、男性の割合が高く(13/17)、病院薬剤師や個人薬局の方が多い特徴がありました。

次の職場を選ぶ際にはスキルアップを重視(15/17)していることはもちろんですが、「年収」や「家からの距離」を重視した方もいらっしゃいました。

不満解消できた方の割合は高く(14/17)、転職先の傾向としては「診療科が多い大病院で、多くの経験をつみたかった」といったように、病院薬剤師でスキルアップしたい人は次も病院を選ぶ傾向がありました。

「もっと広い世界で自分の実力を試すため」という理由で会社の規模を大きくしたり、「薬剤師としての職能発揮」を考えてドラッグストアから調剤へなど、ポジティブな理由が多いことも特徴でした。

転職理由が「キャリアアップ」の薬剤師が選ぶ次の転職先


キャリアアップが理由で転職される方はみな5年以内に見切りをつけて転職されています。

経験を積みたい、管理薬剤師になりたいといった理由が多く、次の職場を選ぶ理由も「経験」を重視されているようです。

転職理由が明確なため、みなさん転職時の不満を解消(5/5)できているようです。

転職理由が「出産・育児」の薬剤師が選ぶ次の転職先


出産・育児が理由で転職される方は、次の職場を選ぶ条件を「自宅から近い・勤務時間が短い」というのを重視して選んでいるようです。
また、転職先は全て小規模の調剤薬局チェーンを選んでいるのも特徴でした。

人手不足にあえぐ、小規模チェーンがママ薬剤師の方の受け皿となっているようです。

転職理由が「結婚」の薬剤師が選ぶ次の転職先


結婚が理由で転職された方は、結婚に伴う転居・転勤に伴い転職をしている方がほとんどです。
そのため、次の職場を選ぶ際に重視するのも「自宅から近い・勤務時間が短い」といった理由でした。

転職先は、これもまた家から近い小規模の調剤薬局チェーンを選ぶ人が多いようです。

転職理由が「人間関係」の薬剤師が選ぶ次の転職先


人間関係が転職理由の方の場合では、男性の割合が低く(2/7)、女性の割合が多いという特徴がありました。

次の職場を選ぶ際に人間関係を重視した方は少なく(2/7)、「スキルアップ」や「業務内容」など、人間関係以外の項目を重視して転職先を探す人も多いということが特徴でした。

全ての方が不満を解消出来ており(7/7)、転職に際しては大きくは職種を変えていないということも読み取ることが出来ました。

薬剤師はすぐに転職できるのか

転職を思い立ってから行動に移すまでの期間

100人のアンケートで、「転職を思い立ってから行動までの期間」をお伺いしたところ、下のグラフの通りとなりました。

4割の方は、転職を思い立ってから1ヶ月以内に、実際の行動に移しているのです。

転職活動開始から転職が決まるまでの期間

では、転職活動開始から転職が決まるまでの期間は、どうなっているのでしょうか?
こちらは、下のグラフを参照してください。

なんと、6割の方が転職活動始めてから1ヶ月以内に、転職先が決定しているのです。
これは他の業種に比べると、異例の速さと言えるでしょう。

薬剤師は売り手市場と言われていますが、このデータからも、引く手あまたで転職には困らないということが読み取れるのです。

転職で悩み・不満は解決できるのか

転職した薬剤師の方達は満足しているのか、結果うまくいっているのか。
100名の方に質問した2つの質問とその回答は、下記のとおりとなっています。

2番目の職場に転職することで、1番目の職場の不満は解消できたか

1番目の職場の不満の解消という点においては、ほとんどの薬剤師さんが解消できていることが分かります。

解消できていない薬剤師さん13名のうち、最も多かった転職理由は「年収」で、5名の方が該当していました。

年収というわかりやすい指標で不満が解消できていないということは意外ですが、残業代が出ないため思ったよりも年収がアップしなかったというケースもあります

転職の際にはしっかりとチェックするようにしましょう。

2番目の職場には、総合的に満足しているか

2番目の職場において総合的に満足をしている方は70名となっており、残りの30名は不満を抱えています。
1番目の職場の不満を解消できた方でも、また新たな不満を抱えることがあるのです。

このときの転職理由には共通性は無く、「年収」「家からの近さ」「何となく」などの様々な理由で転職をされています。

このようなことを起こさないためには、転職の際にしっかりと新しい職場の条件や、自身のキャリアプランを考えると良いでしょう。

まとめ

今回は、実際に行ったアンケートから、薬剤師の転職理由をはじめ、転職にまつわる様々な疑問についてご説明させていただきました。

薬剤師の転職のきっかけとなる理由には「年収」「スキルアップ」「キャリアアップ」「人間関係」が多いということでした。

転職を思い立った際には、多くの方がすぐに行動に移しており、転職が決定するのも早い段階あるので、転職をするのに困るということはなさそうでした。
また、転職によって多くの方が1つめの職場の不満を解消しており、結果として満足な環境を手に入れていました。

転職にネガティブなイメージをお持ちの方は、是非とも前向きに転職を検討してみてはいかがでしょうか?

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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