薬剤師の転職体験談

調剤薬局薬剤師のキャリアアップ転職 体験談

 

調剤薬局をキャリアアップ転職されたSさんの例

経歴

  • A社:新卒から7年間勤務薬剤師ののち1年間管理薬剤師として勤務
  • B社:勤務薬剤師として転職し半年後、管理薬剤師としてもう半年間勤務
  • C社:統括マネージャーとして転職、管理薬剤師を兼任しつつ現在に至る

なぜ転職することにしたのか

A社からB社への転職の理由は主に次の2点でした。

  • 家族経営の会社であったため、跡取りの人間性に対する不安があったから
  • 新卒で入社して一つの会社のやり方しか知らないため、自分の知識の幅を広げ来たるべき薬剤師飽和時代に備えて、企業が自分を採用するメリットを身に着けておきたかったから

年収アップのための転職では無く先を見据えた転職だった為、年収は70万円程下がる条件でしたが迷わず転職しました。

B社からC社への転職の理由は、B社よりキャリアアップできるC社からタイミング良く誘いを受けたからです。

なぜ転職できたのか

採用の決め手というものは正直特に無いと思います。
私の働く地域では、都心部でも現在はまだまだ薬剤師不足の企業が多く、一人でも薬剤師を確保したい為、採用してもらう事はそれほど難しくありません。

ただ、なぜ転職後にすぐ管理薬剤師を任されたり別の会社から引き抜きの話が来たのかを考えてみると、次の理由かと思います。

薬剤師として最も求められる能力

薬剤師としての知識やスキルの部分というよりは、自分で言うのもなんですが自分の持つコミュニケーション能力や人間性が一番に挙げられると思います。

薬剤師にコミュニケーション能力が求められる理由

スキルや知識に関しては真面目に勉強すれば誰でもそれなりに身に着ける事はできます。

しかし、コミュニケーション能力や会話力、空気を読む力と言った部分はなかなか一朝一夕に身につくものではなく、ある種のセンスのようなものもあると思います。

調剤薬局でコミュニケーション能力が求められる場面

    • 患者様との対話により、その患者様の健康上の利益になる情報を幅広く聞き出さなければなりません。

    • 薬の事とは一見関係の無いような日常生活の細かい事についてもヒアリングし、疾患や薬剤の効果への影響などを考慮することが必要になってきます。

  • その日の体調の違いや性格、理解力の差など様々な患者様が来局する中で、一人一人に合わせたベストな話し方や対応の仕方をうまく使い分ける必要があります。

コミュニケーション能力は必要不可欠なスキルであり、調剤薬局の薬剤師はにとって最も必要なスキルであると言っても過言ではありません。

もちろんその能力は医師や看護師、介護に携わる方々、患者様やその御家族、日々の仕事の中で関係する全ての方々との信頼関係を築くのに大きな力を発揮します。

そういった部分を評価されてキャリアアップに繋がったのではないかと感じています。

次の仕事を選んだ理由

A社からB社への転職の際にB社を選んだ理由は主に3つです。

  • A社は3店舗の小規模チェーンだったがB社は10店舗で大きすぎず小さすぎず自分的に求める理想的な規模であったから。
  • A社は家族経営であったがB社はそうではなく、規模的にも今後十分取締役になれる可能性もあったから。
  • B社は医師の開業支援も行っており、通常の調剤薬局では経験できない分野も経験できそうだったから。

B社からC社への転職の際にC社を選んだ理由は主に2つです。

  • 調剤薬局部門(2店舗ですが)を全て任されるというキャリアアップの内容が魅力的だったから。
  • 年収の大幅なアップが期待出来たから。

実際に働いてみてどうだったか

A社で実際に働いてみた結果ですが、入社後すぐに専務に能力を高評価して頂いたため、管理薬剤師へのキャリアアップも入社して間もない中での異例の早さでした。

また、B社では医師開業支援の分野においても関わらせてもらえたので、以前の会社では経験することの出来なかったものなので、非常に勉強になりました。

結果としてB社で働く中で得るものが多かったので、年収自体は一時的に下がりましたが、それ以上にプラスになったと思います。

さらに、B社での経験も手伝ってC社からのお誘いに繋がったのでは無いかと思うので、全体を通してみても自分としては転職によるキャリアアップは成功だったのではないかなという感想です。

ヘッドハンティングによっていくら年収がアップしたか

年収に関しては基本部分の年俸が530万円から600万円になりました。
プラス薬局部門の純利益の数パーセントがボーナスとして加算という条件でした。(業績等他の要素による上下あり)
このプラスの部分の条件は正直他で聞いた事はありません。

しかし、これは当初の思惑とは異なりました。
結論から言うと現状では加算は年間で10~20万円程度です。

当初の思惑ですと、MAX20%までの変動と言われていたので、単純に純利益が1,000万円だとしても200万円までは期待できるのかなと考えていました。

その仕事を選んだ際に利用した転職サイト

転職の際に情報を集めるために利用したサイトはマイナビ薬キャリです。

マイナビを利用した理由

マイナビは単純に「薬剤師 求人」で検索した結果トップページに出てきたので選びました。

薬キャリを利用した理由

医療業界の情報収集の為にm3.comという医療従事者専用サイトを普段から利用していました。
薬キャリはその関連サイトであったため、利用することにしました。

その他に利用した転職支援サービス

もう一つは転職サイトではなく、地域密着型の人材紹介会社のエージェントに相談しました。

当時は薬学部6年生への移行の影響もあったのか今以上に薬剤師不足の状態で、紹介される薬局の数はたくさんありました。

複数の転職エージェントを利用した感想

サイトや紹介会社の規模に関わらず、エージェントの力量によって紹介先の薬局の経営者などの人となりまで把握している人とそうでない人がいるんだなぁという印象を持ちました。

転職先の決定理由

あるエージェントの方は会社の雰囲気であったり、経営者の人柄などまでよく知っていました

不安を取り払うため、人事担当であった会社幹部の方との食事会の席を設けてくれたりと親身になって尽力してくれたので、転職に対する不安感もかなり軽減することが出来ました。

もちろん、そんなエージェントの方なので転職に伴う公的な手続き等についても細かく教えてくれましたし、その都度フォローして頂いたのでとても助かりました。

Q&A

Q.

サイトや紹介会社の規模に関わらず、エージェントの力量によって紹介先の薬局の経営者などの人となりまで把握している人とそうでない人がいるんだなぁという印象を持ちました。

ということは逆説的に、エージェントの力量はランダムで、サイトや紹介会社の規模とは関係ないともいえますか?
単純に大企業の方が優れた人材が多いのかなと思っていたのですが。

A.

はい、エージェントの力量は会社規模には関係無いと思います。
こればっかりはあたりハズレもあると思いますね。

確かにランダム性を排除するのであれば複数のサイトを利用するか、もしくはエージェントの担当替えなどができるのであれば信頼できるエージェントに当たるまで替えてもらう等の対策が必要かもしれません。

まとめ

Sさんがキャリアアップ転職に成功した理由は次の2つになるでしょう。

  • コミュニケーション能力
    薬剤師として最も必要なコミュニケーション能力を有してしたこと
  • 医師の開業支援に関われた
    医師の開業支援など今までにない経験を積める会社でスキルを磨いた

この2つの理由により、一時的に年収は下がったものの、最終的には大幅に年収アップのキャリアアップ転職に成功されました。

調剤薬局では昇給が少ないため、年収を大幅にアップさせるには転職が最も有効な手段となります。
より多くの経験を積める職場でしっかりとスキルを磨けば、このSさんのようにキャリアアップ転職も可能となるでしょう。

なお、このSさんが感じる、調剤薬局において必要なコミュニケーション能力はどんなものなのか。
こちらの記事にまとめましたので、よければご参照ください。

転職エージェントを使用して気づいたこと

大手の転職サイトのエージェント=無条件で優秀なエージェントではないとの印象を持たれたSさん。

良いエージェントにあたるかは運次第になってくるため、複数サイトを利用してリスク分散を図ったほうがいいでしょう。

転職エージェントが語る転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い

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薬剤師生活において、1度や2度の転職自体は珍しくありません。
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転職エージェントとして働いていた筆者が、『転職に成功する薬剤師』と『転職に失敗する薬剤師』の特徴を、事例をもとにお伝えします。
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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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