薬剤師のお仕事データ

大手調剤薬局・ドラッグストアチェーンの特徴

 

調剤薬局やドラッグストアチェーンは数多く存在しているので、転職の際にどの企業を選んで良いか迷うことはありませんか?
今回は、株式会社ケアレビューがまとめた大手調剤薬局グループの特徴分析のデータベースを基にして、大手の調剤薬局やドラッグストアの特徴について解説していきます。

参考記事:【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

かかりつけ薬剤師と在宅の関係性


画像引用元:【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

データベースによると、かかりつけ薬剤師と在宅については、正の相関を持っている傾向があることがわかります。
つまり、かかりつけ薬剤師の割合の高い薬局は、在宅業務を行っていることが多いということが読み取れるのです。
現在の国の方針にもあるように、かかりつけ業務や在宅業務は、今後の薬局においては大命題とされています。
ドラッグストアのように本業を別に持っている薬局では例外もありますが、多くの薬局はこれらの2つの業務を、両輪で担っているのです。

具体的な企業名を挙げると、薬樹やあさひ調剤、日本調剤・アイセイ薬局・アインファーマシーズなどはこれら2つの業務を、いずれも高いレベルでこなしています。
これらの企業は調剤薬局をメインとしているという特徴があり、今後生き残っていくためには、かかりつけ業務や在宅業務は避けては通れないのです。

一方でドラッグストアをメインとしている企業については、かかりつけ業務や在宅業務において、いずれも割合が小さいという特徴があります。
ドラッグストアにおいてもかかりつけ業務や在宅業務をこなせればベストなのでしょう。
しかし、ただでさえ人手不足な業種である上、OTCなどで手一杯な部分もあるので、かかりつけ業務や在宅業務には手が回っていないというのが現状のようです。

かかりつけ業務や在宅業務に強い薬剤師を目指すのであれば、薬樹やあさひ調剤、日本調剤・アイセイ薬局・アインファーマシーズなどの大手調剤薬局チェーンを目指すと良いでしょう。

1店舗あたりの薬剤師数


画像引用元:【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

1店舗当たりの薬剤師数を見ていくと、ウエルシア薬局・株式会社ツルハ・スギ薬局のようなドラッグストアでは人数は少なく、薬樹・イオンリテール・クラフト調剤のような調剤薬局チェーンでは、人数は多い傾向にあります。

ドラッグストアの調剤薬局では、ドラッグストアをメインとした上で調剤を併設しているケースが多く、面調剤がメインの店舗が多いという特徴があります。
1店舗当たりの処方箋枚数は少なく、1人薬剤師などの店舗も中には数多く存在しているのです。
一方で、調剤薬局チェーンでは大病院前の院外薬局や、クリニックの門前薬局のような形態をとっていることが多く、1店舗当たりの在籍薬剤師数は多くなるのです。

1店舗当たりの薬剤師数が多い薬局の方が、体調不良などの急な休みや有給休暇にも対応しやすいと考えられていますが、必ずしもその通りであるとは限りません。

たとえば、薬樹に次いで1店舗あたりの薬剤師数の多いクラフト調剤などでは、正社員の労働環境が悪化しており、有給を取得しにくいという意見も目立ちます。

薬剤師の働きやすさについては、1店舗あたりの薬剤師数だけでは説明ができません。

これらを考える際には、次の項で説明している「常勤薬剤師の割合」にも目を向けるようにしましょう。

常勤薬剤師の割合


画像引用元:【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

薬剤師の働きやすさを考える上では、「常勤薬剤師の割合」が非常に重要となります。
前項でご説明したクラフト調剤などでは、常勤薬剤師の割合が20%程度となっており、5人中1人しか常勤薬剤師がいないことがわかります。
残りの4人はパート社員や時短社員など、働き方に何らかの制限を設けているのです。
このような体制の場合では、遅い時間の出勤や土日の出勤などにおいて、常勤の薬剤師にしわ寄せが来る可能性が考えられます。

正社員として働く際には、1店舗あたりの薬剤師数が多いということだけでなく、常勤薬剤師の割合についてもしっかりと目を向けるようにしましょう。

調剤基本料1割合×基準調剤加算割合からわかること


画像引用元:【ケアレビュー独自調査】大手調剤薬局グループの特徴分析

「調剤基本料1割合×基準調剤加算割合」の高い企業というのは、「厚生労働大臣の定めた薬局に適合している=国の目指す調剤薬局のあり方に適応している」ということで、しっかりと舵取りをして対策を行っている企業といえるでしょう。

  • 調剤基本料1(処方箋の集中率が低い薬局)の割合は、ドラッグストアが高い。
  • 基準調剤加算(総合的に機能の高い薬局)の割合は、薬樹、アイセイ、あさひ、日本調剤が高い。

引用元の記事では、このように分析していますが、こちらのデータは2016年6月のものであり、2018年の調剤報酬改定によってこれらの算定要件も大きく様変わりしているので、そのまま説明をすることは出来ません。

しかし、面調剤が多いドラッグストアでは処方箋の集中率が低く、調剤報酬改定の影響は受けにくいことが考えられます。

調剤基本料1を算定することが出来れば地域支援体制加算(旧基準調剤加算)の取得も容易であるので、もともと調剤基本料1の割合の高いドラッグストアに対する、調剤報酬改定の影響は軽微であるのです。

一方で、中段に位置するアインファーマシーズや日本調剤、アイセイ薬局などにおいては、調剤報酬改定によって調剤基本料1の割合が低下する上に、もともと取得できていた基準調剤加算も要件から外れてしまう可能性が高いため、今後は働く薬剤師にとっても厳しい現状が待ち受けている可能性が考えられるでしょう。

大手チェーンの特徴まとめ

今回のデータからは、下記の内容が読み取れました。

  • 調剤薬局チェーンの方がドラッグストアチェーンに比べて、かかりつけ業務や在宅業務に注力している
  • 1店舗あたりの薬剤師数は、ドラッグストアチェーンに比べて調剤薬局チェーンの方が多い
  • 常勤薬剤師数が多くても、常勤の薬剤師の割合が低い薬局も多い
  • 処方箋集中率の低いドラッグストアチェーンの方が、今後の薬価改定の影響は受けにくいと考えられる

以上の事柄より、スキルアップを目指していくのであれば、薬樹・あさひ調剤・日本調剤のようにかかりつけ業務や在宅業務を積極的に行っている、大手の調剤薬局チェーンが良いでしょう。

ワークライフバランスを考える場合には、イオンリテール・阪神調剤・たんぽぽ薬局のように、1店舗あたりの薬剤師数が多く、かつ常勤薬剤師の割合が多い薬局を目指すと良いでしょう。

将来性を考える際には、セルフメディケーションなども行うことができる、各種ドラッグストアチェーンも検討の価値はあると考えられます。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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