薬剤師の転職のコツ

薬剤師が転職前の職場見学でわかることと確認したい9つのポイント

 

薬剤師が転職を行う際に、ほとんどの方が失敗したくないと考えることでしょう。
そのような時には、「職場見学」という方法をとることがオススメです。
実際に働く職場を前もって見学することで、働き出してからのミスマッチを防ぐことができるのです。

転職前の職場見学でわかること

職場見学によってわかることには、下記のようなものが挙げられます。

職場見学でわかること

  • 応需科目や取り扱い医薬品
  • 処方箋の内容や重さ
  • 患者様の様子や年齢層
  • 人員体制やシフト
  • 調剤の流れや監査のシステム
  • 職場の雰囲気や勤務の様子(どのように働いているか)

これらは実際に現場を見ないと分からないものであり、採用担当者との会話だけでは判断がつきません。
対応いただけるのであれば、積極的に職場見学を希望しましょう。

職場見学で確認しておきたい具体的なポイント

薬局の雰囲気や仕事の流れ、取り扱い医薬品の種類については、とりわけの意識をしなくてもつかむことができるでしょう。
ここでは、特に注意してチェックすると良い点を、ご説明させていただきます。

職場見学で確認しておきたい9つのポイント

  • 店舗の薬局長、管理薬剤師の人柄や考え
  • スタッフの構成、人数、性別、年齢など
  • 処方箋の応需枚数や、処方元医療機関の概要
  • お盆休みや年末休みのとり方
  • 患者様への接し方、服薬指導の様子
  • 薬歴記載の方法、取り組み
  • 在宅の実績、取り組み
  • レセコンの機種、什器
  • 調剤室や待合室の構造、休憩室の様子

1店舗の薬局長、管理薬剤師の人柄や考え

調剤薬局やドラックストアでは、店舗の管理者の人柄や考え方によって、職場の環境が左右されます。
実際にお話を聞くことで、これらを確認するようにしましょう。

2スタッフの構成、人数、性別、年齢など

スタッフの構成や人数を確認することで、人間関係のヒントを得ることができる場合があります。
さらに、年の近いスタッフがいる、お局さんとなりそうなスタッフがいるなどについても、チェックできると良いでしょう。

3処方箋の応需枚数や、処方元医療機関の概要

処方箋の枚数と薬剤師の人数を確認することで、仕事の忙しさが読み取れます。
処方元医療機関によっては季節性があるものや、営業時間が大変な場合もあり、薬剤師の働き方に関わってきます。

4お盆休みや年末休みのとり方

お盆休みや年末休みは、処方元の医療機関に依存することがほとんどです。
お休みをしっかりと確保できている薬局かどうか、見極めるようにしましょう。

5患者様への接し方、服薬指導の様子

患者様への対応が悪い薬局や、さばくように対応している薬局では、業務が忙しい傾向にあるので注意が必要です。
服薬指導を丁寧に行っている薬局では、薬剤師の業務バランスが良いと考えられます。

6薬歴記載の方法、取り組み

薬歴記載をどのように行っているかは、ポイントの一つです。

業務が忙しい薬局では、薬歴をためてしまい、残業をしてまとめて書くというケースもあります。

薬歴を効率的にこなしていくことの出来ていない薬局では、肉体的にもきつくなってしまうでしょう。

7在宅の実績、取り組み

在宅は今後の薬局においては避けては通れない業務の一つですが、担当者などをしっかりと定めて効率的に行っていない場合では、働く薬剤師の負担になりかねません。
一包化をいつ作っているのか、何人・何施設くらい持っているのか、誰がどのように担当しているのかについても、確認するようにしましょう。

8レセコンの機種、什器

レセコンの機種や分包機や軟膏練り機などの什器を確認することも、重要なポイントです。
特にこだわりが無い場合には問題ありませんが、中には「使ったことの無い機械だからやっていけない」というミスマッチで退職が起こるケースもあります。注意をするようにしましょう。

9調剤室や待合室の構造、休憩室の様子

薬局の広さや構造設備の体制は、薬剤師の働きやすさに直結します。
調剤室が働きやすく、休憩室がくつろげるような薬局であれば、働きやすい職場であるといえるでしょう。

また、以前の記事でもご紹介していますが、休憩室にお菓子が置いてあるような薬局では、人間関係が良いケースが良いことが多いと言われています。
詳しくはコチラの記事をご確認ください。

職場見学はなぜ大切か

薬局の業務内容や雰囲気、人間関係はそれぞれの薬局ごとに異なるので、職場見学は非常に大切です。
あらかじめ薬局の良い点・悪い点が分かった上での転職であれば、「こんなはずじゃなかった」という最悪の事態は防ぐことができるでしょう。

専門の転職エージェントやコンサルティング会社の多い薬剤師の転職市場では、求職者のことを考えずに成約を優先してしまうケースも少なくはありません。
ミスマッチが起こってしまうと、働く側である薬剤師はもちろんのこと、薬局や患者様に対しても迷惑がかかってしまいます。

働く本人と雇い手の薬局、そして患者様のためにも、職場見学を検討すると良いでしょう。

転職前に職場見学をする際の注意点

このように転職の前に職場見学を行うメリットは非常に大きく、転職のミスマッチを防ぐためには、極めて有効な手段であることは十分にわかっていただけたでしょうか。

しかし、職場見学において気をつけておきたいポイントはあります。
転職前の職場見学を考えている人は、次の3点に気をつけるようにしてください。

職場見学は相手の事情に配慮して行う

職場見学は、あくまで薬局側のご厚意のもとで行うこととなります。
求人を出している時期は繁忙期である場合も多く、見学に前向きでない可能性もゼロではありません。
迷惑にならない範囲で、「職場見学をさせていただく」というスタンスで臨むようにしましょう。

職場見学によって、自分も見られる

職場見学を行うことで、薬剤師側は薬局の情報を得ることが出来ます。
しかし、裏を返せば職場見学は、薬局側が薬剤師の情報を得る機会でもあるのです。
失礼なことをして相手の心証を害してしまうと、本来出たはずの内定が出なくなってしまう、ということも考えられます。

服装や言葉遣いなど、マナーには十分に気を付けるようにしましょう。

職場見学で好印象を与えるためには

職場見学において過度にアピールをする必要はありませんが、挨拶がしっかりとできる方は、良い印象を与えやすいといえます。
管理薬剤師や採用担当者だけでなく、その場のスタッフ全員にしっかりと挨拶をすることがポイントです。
また、身だしなみにも気を付けなくてはなりません。
男性であればスーツにネクタイ、女性であればビジネスカジュアルやスーツで臨むようにしましょう。

まとめ

薬剤師が転職前に職場見学を行うことのメリット、注意点をまとめると次の3点になります。

  • 職場見学は転職のミスマッチを無くすために非常に有効な手段
  • 薬局の体制や人間関係を中心に、様々な項目をチェック
  • 薬局側から評価をされることもあるので、見られているという意識を持つこと

薬剤師が転職に失敗しないためには「職場見学」は非常に有効な方法です。
可能であれば、積極的にお願いするようにして、転職の成功につなげるようにしましょう。

受ければ受かるような不人気求人ではなく、応募の殺到する人気求人を手に入れましょう。
薬剤師は売り手市場だからといって、安易に転職してしまい、不人気求人を掴まされてしまう方は多いです。
職場見学は転職のミスマッチを防ぐためには有効な手段の一つではあります。しかし、他にも転職のコツはいろいろとあります。

転職の失敗を防ぎ、人気求人を確実に手に入れるためのコツは薬剤師転職成功の6つのコツ、人気求人を手に入れるための全てに記してあります。理想の求人を手に入れるための参考にしていただければ幸いです。

The following two tabs change content below.

ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

こんな記事も読まれています

  1. 薬剤師転職成功の6つのコツ、人気求人を手に入れるための全て

  2. 一人薬剤師ってブラック確定?アリな一人薬剤師の職場はどんなとこ?

  3. 薬剤師の転職活動 気になるポイントを経験者に聞いてみた

  4. 転職に失敗した薬剤師は何を学んだか

PAGE TOP