派遣とパート

派遣薬剤師の時給相場と高時給求人の特徴

 

派遣薬剤師は高時給と言われますが。実際にどのくらいのお給料を目指すことができるのでしょうか?
瞬間的には高時給だけども、その額を安定的に稼いで高年収を稼げるものなのでしょうか。
そこで今回は、派遣薬剤師の時給相場と、高時給求人の特徴について解説していきます。

派遣薬剤師の時給の相場

派遣薬剤師は、時給が高いことがメリットの一つです。
実際に転職サイト(ファルマスタッフ: https://www.38-8931.com/)で検索をかけてみると、東京の調剤薬局では970件中950件が、3,000円以上の時給を設定しています。
こちらの「パート薬剤師の時給相場と高時給求人4つの特徴」でご紹介しているとおり、パート薬剤師の平均時給は2,390円であるので、派遣薬剤師の時給の高さがお分かりいただけるでしょう。

ちなみに、「病院・クリニック」や「企業」、「ドラックストア(OTCのみ」」では派遣の求人はほとんど出てこないので、「調剤薬局」や「ドラックストア(調剤あり)」が派遣の職場の中心となります。

高時給の派遣求人の特徴


派遣であれば、時給4,000円を超えるような高額求人も存在しています。
ファルマスタッフのサイトでも、「高額派遣(時給4000円以上)」で検索をすることができ、本稿執筆時点では全国で347件がヒットします。
こちらでは実際の案件を踏まえて、高額求人の特徴をご紹介していきます。

アクセスが悪い地域の薬局

アクセスが悪く、人が集まりにくいエリアの薬局の派遣求人は、4,000円を超えることも珍しくありません。
北海道や沖縄のように首都圏から遠いエリア、静岡県のように医療需要に対して薬剤師の数が足りていないエリアでは、慢性的に人手が足りていないこともあり、数か月以上の勤務を希望する短期間派遣の募集が多くなっています。
関東であれば、千葉の外房エリアや厚木や小田原よりも西のエリアなど、都心から2時間近くかかるようなエリアの求人は、比較的高時給となっています。

「リゾート住居付き派遣」などと呼ばれる、北海道や沖縄のリゾート地の求人も、時給4,000円を超える求人の特徴の一つでもあります。
住居付きで最大時給4,500円を狙えます。
アウトドアの満喫できる夏限定で働くということもできますね。

忙しい薬局や環境の悪い薬局

薬局の中には慢性的な人手不足が原因で、毎日のように派遣を募集しているというところもあります。
働きやすい職場であれば、一度派遣で入った薬剤師がリピーターとなってくれることもあります。紙薬歴が大変、スタッフ同士の仲が悪くギスギスしている、このような忙しい薬局や環境の悪い薬局では、時給が低いと人が集まりません。
そのような薬局では時給を高めに設定することで、「大変だけど時給が高いからいいか」と考えて入ってくれる薬剤師を狙わなくてはならないのです。

冬場など繁忙期の求人

冬場は風邪やインフルエンザが流行するシーズンでもあり、薬剤師の人手が不足しがちです。
通常の3,000円前後の時給では人が集まらないことも多く、高額な時給を設定して薬剤師を確保しなくてはなりません。
この時期であれば、アクセスの良いエリアの薬局であっても、高額時給が出ることもあるので要チェックです。

急募で勤務日が近い求人

身内の不幸やインフルエンザなど、正社員やパートが急遽お休みをしなくてはならなくなった時には、派遣を急遽募集することもあります。
急ぎの求人は決まりにくいことも多いので、高額の時給を設定することで人を集めます。
休暇にする予定だったけど、近場に高額時給の求人が出たから入ってみるか、という薬剤師を狙います。

条件の良い派遣求人は競争が激しいか

某A派遣会社の都市部での派遣薬剤師の稼働人数は、100名ほどだそうです。常時100人がそれぞれの薬局で働いていても、派遣薬剤師が来ない薬局はたくさんあります。

それだけ聞くと売り手市場であることは間違いありません。しかし、条件のいい求人はすぐに決まってしまいます。

派遣会社に登録したら直接送られてくるメールを随時チェックし、いい条件の薬局を先に押さえておいてもらう必要があります。

いい条件の薬局を押さえてもらうためには、自分の価値を上げることです。
派遣薬剤師は派遣会社にとって商品です。良い商品を薬局に卸して、会社のイメージを上げてたくさん使ってもらう必要があります。
そのため派遣会社の担当者は、商品価値の高い薬剤師に優先して、条件のいい求人を紹介してくれるのです。

そうは言っても、できるだけ高時給で働きたいですよね。
実際、派遣薬剤師がいくら稼いでいるのか知っていますか?
どのあたりの年収が現実的な働き方なのか、高時給の派遣先をめぐるためにはどうしたらよいのかを紹介します。

派遣薬剤師は高時給だけど高年収を実現できるのか

時給3,000円で年収6,240,000円は現実的か

年収内訳:3,000円×8時間×5日/週×52週(1年間)=6,240,000円
この例は、都市部でも達成することは可能です。
某大手ドラッグストア併設の調剤薬局や全国チェーン展開している一部の薬局では、例え最初に派遣された薬局で契約満了を迎えても、グループ内の別の薬局に同じ待遇で回されることがあります。そこにハマれば切れることなく働き続けることができます。

時給3,500円で年収7,280,000円は現実的か

年収内訳:3,500円×8時間×5日/週×52週(1年間)=7,280,000円
派遣薬剤師で年収700万円超えは、都市部では難しいです。少し郊外まで勤務地を広げる必要があります。
派遣先はとても忙しい店舗や、一人薬剤師など条件付きの薬局が多いです。

時給4,000円で年収8,320,000円は現実的か

年収内訳:3000円×8時間×5日/週×52週(1年間)=8,320,000円
年収800万円超えは、都市部では実現不可能です。引っ越しありきで、かなり辺鄙な場所にある薬局を転々とする必要があります。
実際にお金を貯めるために、短期間だけそのような働き方をする派遣薬剤師もいます。

無理せず高時給を目指す方法

勤務地を広げて全国飛び回れば高時給を目指せることは先に述べた通りですが、ムリをし過ぎて身体を壊しては元も子もありません。
なるべくムリをせず高時給を目指すには、どのような方法があるでしょうか?
いくつかご紹介したいと思います。

派遣の働き方の違い

派遣として無理なく働きたいのならば、まずは派遣の働き方の違いを知りましょう。

毎回異なる職場で働く「単発派遣(スポット派遣)」や、数日~数週間の期限を定める「短期間派遣」、いずれ職場で正職員として採用してもらうことの出来る「紹介予定派遣」などさまざまです。
「レギュラー派遣」では、指定した期間は正社員と同じように働くことができるので、稼ぎたい方にはおススメです。

  • 単発派遣(スポット派遣)
    一般的にイメージされる「派遣」のことであり、基本的には1回限りの派遣。スタッフの突発的なお休みなどによって募集される。
  • 短期派遣
    数日~数か月を目安に、あらかじめ期間を決めて派遣される働き方。その期間は同じ職場に出社するので、通常のパートのように働くことができる。
  • レギュラー派遣
    週○日勤務など、勤務日だけを決めて派遣会社にシフトを組んでもらう働き方。仕事が決まらないというリスクを回避できるが、正社員のような働き方となってしまい、遠方に行かなくてはならないことも多い。

無理せず高額年収を目指すなら、「短期派遣」や「レギュラー派遣」を活用しよう

「単発派遣(スポット派遣)」でも、時給4,000円のような高時給の求人は見つかりますが、1年間を通して毎日その時給で働くことは難しいといえます。
単発派遣のみで、年収700万円以上を目指そうとすると、遠い求人が多かったり、忙しい薬局ばかりになってしまいます。身体が持たないでしょう。

そんなときは、「短期派遣」や「レギュラー派遣」を活用するようにしましょう。
入りたいときに入るという派遣のメリットは無くなってしまいますが、安定して勤務をすることができます。

高時給求人の多い派遣会社を利用する

高時給を重視して働きたいのであれば、派遣会社選びは重要です。
派遣会社ごとに取り扱っている求人数や高時給の求人数に違いがあるからです。

高時給求人を多く保有するオススメ派遣会社を紹介したいと思います。

オススメ1 ファルマスタッフ




日本調剤が運営する派遣会社です。
求人数は他社より劣りますが、高時給案件が多いので、たくさん稼ぎたい方にオススメです。
直接会って話を聞いてくれ、派遣先の薬局の情報を足を運んで聞いてきてくれるので、とても頼もしく感じられます。また、教育面も充実しているので、初めて派遣薬剤師として働く方にオススメです。

ファルマスタッフ公式サイトはコチラ

オススメ2 薬キャリ




m3が運営する派遣会社です。
派遣薬剤師登録数、求人数がNO.1で、登録してから、派遣先が決定するまでのスピードが早い事が特徴です。
また、ママ派遣薬剤師を探せる唯一の派遣会社で、福利厚生面では保険料の負担が他社より少なく済むことが利点です。

薬キャリ公式サイトはコチラ

オススメ3 薬ジョブ


クラシスが運営する派遣会社です。
単発、スポット派遣に強いため、仕事を辞めて次の仕事が見つかるまでの間働くという使い方もできます。
福利厚生がとても特徴的で、ポイント制を導入しており、ポイントが貯まれば予防接種の費用やスポーツ施設で使うことができます。福利厚生面を重視する方にオススメです。

薬ジョブ公式サイトはコチラ

複数の派遣会社を使い分ける

1つの派遣会社ではなく、複数の派遣会社を利用することもオススメです。
片方の会社で求人が見つからなくても、他の派遣会社では良い求人が出ていることもあるので、リスクヘッジにもなります。
よい求人があった方を利用するといった使い方をすれば、年収を上げることにもつながります。

パート+派遣という働き方も視野に入れて

全てを派遣でまかなうことも不可能ではありませんが、収入が安定しなくなるというデメリットもあります。
家賃や住宅ローンなどの負担がある方は、収入が途絶えてしまうことは望ましくないことでしょう。
そんなときは、パートと派遣を組み合わせて働いてみましょう。
同じ職場で定期的に働くことで、医薬品について情報交換をすることもできるので、薬剤師のスキルアップにおいてもメリットがあります。
詳しくはこちらの「薬剤師のダブルワーク、パート+派遣にはどんなメリットが?」でご紹介しているので、参考にしてください。

まとめ

  • 派遣薬剤師は高時給であり、時給3,000円を超えることも
  • 高時給の求人はへき地や繁忙期に多い
  • 「短期派遣」や「レギュラー派遣」をうまく活用することがオススメ

派遣薬剤師の高時給の特徴はおわかりいただけたでしょうか。
派遣は時給が高いので、メリハリをつけた働き方ができます。
高時給を目指しつつ、無理のない働き方の参考にしていただければ幸いです。

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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