薬剤師5大転職理由

薬歴残業の多い職場・少ない職場の違い、薬歴残業を減らすための工夫とは?

 

薬局ではたらく際に、薬歴で苦労したことはありませんか?
薬剤師が残業をする最大の理由として、薬歴の記入業務が考えられます。

とある薬局では、門前医院の午後の診療開始から閉院するまで、切れ間なく患者さんが続きます。
薬局の定時は19時ですが、後片付けや締め作業をすると19時半近く。そこから薬歴を書くと、20時や21時になるということもあります。
そんな薬局では、はたらく薬剤師の負担も大きくなってしまいますよね。

この記事では、薬歴残業の多い職場・少ない職場の特徴と、薬歴残業を減らすために、効率のよい作業方法をご紹介します。

薬歴残業の多い職場

薬歴残業の多い職場には、どのような特徴があるのでしょうか。

薬歴残業の多い職場の特徴

  • 処方せん枚数が多い
  • 薬歴のシステムが古い
  • 薬歴用PCが少ない

処方せん枚数が多い

処方せん枚数が多い薬局は、ピーク時に多くの患者さんが訪れ、混雑しやすい傾向にあります。
ピーク時には調剤や投薬を集中的に行うため、薬歴をその都度書いているヒマはありません。
薬歴はその日のうちに書き上げることが望ましいので、薬歴残業が多くなってしまいます。

薬歴のシステムが古い

手書き薬歴(紙薬歴)など、薬歴のシステムが古い薬局では、患者さん1人当たりの薬歴にかかる時間が長くなります。
旧型のレセコンを採用している薬局でも、PCの動作が遅いことや、薬歴入力用のインターフェイスが使いづらいことが原因で、薬歴残業の増加につながります。
コストが安いからといって、旧型のシステムを採用している薬局は、要注意です。

薬歴入力用PCが少ない

1人1台のPCが用意されていることが理想的ですが、コストやスペースの兼ね合いからPCが足りていないケースもあります。
個人の調剤薬局では2台のPCしか用意されておらず、うち1台が処方せん入力用でふさがっているということもあるでしょう。
薬歴入力用のPCが少ないと、空いた時間に少しずつ薬歴を書くことが難しいため、薬歴残業が多くなってしまいます。

薬歴残業の少ない職場

一方で、薬歴残業の少ない職場には、どのような特徴があるのでしょうか。

薬歴残業の少ない職場の特徴

  • 薬剤師の人数が充足している
  • 業務フローが効率的である
  • 定型文の設定など工夫を取り入れている

薬剤師の人数が充足している

薬剤師の人数が充足していれば、調剤業務の合間に交代で薬歴を書いたり、日中まとまった時間を確保して薬歴にあてることが可能です。
定時上がりできるように、交代で薬歴を早めに書きはじめるといった工夫をすることもできるので、薬剤師数が多い薬局であれば、薬歴残業は少なくなります。

業務フローが効率的である

業務フローが効率的な薬局では、無駄になる時間が少なく、業務の合間に薬歴記入の時間を確保することができます。
投薬後忘れないうちに薬歴を書くことができれば、患者さん1人あたりの薬歴に要する時間も、節約できるでしょう。
最近では、タブレット端末を用いてどこでも薬歴を書けるというシステムもあるので、うまく活用している薬局がおすすめです。

定型文の設定など工夫を取り入れている

電子薬歴のシステムを効果的に活用することも、薬歴残業を少なくすることにつながります。
パターンごとの定型文を設定したり、音声入力などを活用して入力スピードを上げるなど、工夫をしている薬局では薬歴残業は少ない傾向にあります。

現場でできる!薬歴残業を減らす工夫とは?


薬剤師の増員や最新のシステムの導入などは、大規模な設備投資が必要となる場合もあり、薬局側が応じてくれるとは限りません。
そこで、現場の薬剤師や事務スタッフでできる、薬歴残業を減らす工夫をご紹介します。

効率的に業務がすすめられるようになれば残業時間が減り、人件費も節約できるので、年俸や時給のアップを勝ち取れるかもしれませんね。

薬歴残業を減らす工夫

  • レセコンの機能を使いこなす
  • 業務フローを見直す
  • 薬歴の記入内容を見直す

レセコンの機能を使いこなす

レセコンの中には薬歴を簡単に書くことができるように、定型文や過去データの貼り付け機能が搭載されています。
現在これらの機能を使っていないのであれば、ぜひ一度使ってみましょう。
また、レセコンは日々アップデートされており、知らない機能が眠っていることも珍しくありません。

今まで苦労していた業務がワンタッチでできるようになっているという場合もあるので、定期的に機能を確認しましょう。

業務フローを見直す

現在の薬局の業務フローに問題がないか、見直すことも重要です。
事務スタッフや他の薬剤師さんと話し合って、より効率的な業務フローを検討しましょう。
約束処方や予製剤を活用して、調剤にかかる時間を短縮することもおすすめです。

「14日処方が多い薬はウイークリーシートを採用する」といった小さな工夫も、長い目で見れば有効です。

薬歴の記入内容を見直す

薬歴を丁寧に書きすぎていることによって、薬歴残業が増えているというケースもあります。
もちろん患者さんに安心安全にお薬をつかっていただくためには、薬歴の情報は重要です。
しかし、薬歴に集中するあまり調剤がおろそかになってしまっていては、元も子もありません。

変わりがなければ検査値は省略する、箇条書きで簡潔に書くなど、書き方を工夫してみましょう。

薬歴残業が少ない職場を探すためのチェックポイント

ここまでは、薬歴残業が多い職場・少ない職場の特徴、薬歴残業を減らす工夫をご説明させていただきました。
現在の職場で解決する見通しがたたない場合には、薬歴残業の少ない職場に転職をすることを検討しましょう。
薬歴残業が少ない職場を探すためには、どのようなポイントをチェックすれば良いのか、ご紹介します。

薬歴残業が少ない職場を探すためのチェックポイント

  • 処方せん枚数と薬剤師人数のバランス
  • 薬局が導入しているレセコンの機種やシステム
  • 薬局のシフト体制や取り組み

処方せん枚数と薬剤師人数のバランス

処方せんの枚数が1日あたり150~200枚を超える薬局や、薬剤師数が処方せん40枚あたり1人ギリギリという薬局には、注意が必要です。
処方せん枚数100枚以下であり、処方せん40枚当たり1人にプラスして1名の薬剤師がいる薬局がおすすめです。
枚数に加えて、主に受けている医院の科目にも目を向けましょう。眼科や整形では枚数が多くてもこなせますが、メンタルや小児科などは注意が必要です。

薬局が導入しているレセコンの機種や台数

薬局がどのようなレセコンを採用しているかということも、重要なポイントです。
最新型の機種や効率的なシステムが採用されており、台数も十分であれば、薬歴残業は少ないと考えられます。
どのような機種を利用しているのか、1枚当たりどのくらいの時間で記入することができるのか、教えてもらいましょう。

薬局のシフト体制や取り組み

薬局のシフト体制や取り組みにおいて、薬歴残業を減らすための工夫があるかどうかを確認しましょう。
時短社員や応援社員、派遣社員が多い場合にも、常勤の負担が増えてしまうので注意が必要です。
また、高齢薬剤師の人数が多い場合にも、薬歴記入用のPCがなかなか空かず、苦労をするということもあります。

まとめ

  • 薬歴残業の多い職場と少ない職場の特徴をおさえよう
  • 今の職場で、薬歴残業を減らす取り組みをしよう
  • 転職時にはチェックリストを参考にして、薬歴残業の少ない職場を選択しよう

薬歴残業が多い薬局は、はたらく薬剤師の負担も大きくなってしまい、ブラックな職場環境につながりかねません。
ワークライフバランスが悪化してしまい、人手不足の原因となることもあるので、早期の改善に取り組むことがおすすめです。
現在の職場で改善の見通しが立たなければ転職エージェントに相談して、薬歴残業の少ない職場に転職することも検討しましょう!

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ヤス

製薬会社MR→ドラッグストア→調剤薬局と2度の転職を経験。 現在は都内の中規模調剤チェーンで管理薬剤師をしています。調剤業務だけでなく、地域活動や講演活動にも奮闘中。得意な科目は小児科と精神科、婦人科など。趣味はドライブとスノーボード。

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