薬剤師のお仕事データ

アイセイ薬局に転職するときに知っておきたいこと

 

転職活動中の薬剤師のみなさん、よい企業との出会いはありましたか?

診療報酬改定など、大手調剤チェーンが大打撃を受けている最近ですので、薬剤師の転職活動事情も変わってきていると言えるでしょう。

今回はアイセイ薬局について、私の経験を踏まえて最近の実情をお話していきたいと思います。
少しでも転職活動中の皆さんの力になれれば幸いです。

アイセイ薬局の企業情報

アイセイ薬局の基本的な情報は、以下の通りです。

創業 1984年9月
売上高(2017年度) 641億円
従業員数(2018年11月現在) 3070人
店舗数(2018年11月現在) 351店舗

アイセイ薬局は日本で最大手を争う、というほどの企業ではありませんが、売上高や店舗数が成長傾向にあり、従業員数も毎年じわじわ増えている、体力のある会社です。

アイセイ薬局の特徴


画像参照:アイセイ薬局公式サイト
アイセイ薬局は、「ヘルスデザインカンパニー」をビジョンに掲げています。
これは、「薬局は病気の時にしか行かないところ」という調剤薬局のイメージを払拭しようと掲げられています。

その取り組みとして、未来を担う子供たちを対象とした「こども薬局」をはじめとした地域活動を積極的に行っています。
アイセイ薬局は、そのような処方せん以外での患者さんとのコミュニケーションを大切にしています。

アイセイ薬局の実情

ここからは実際に勤務してみなければわからない、アイセイ薬局の実情についてお話していきます。
基本的に正社員向けのお話になりますが、パートさんや派遣さんにも参考になるかと思います。

教育システム

新入社員への教育は他の大手同様、しっかり行ってくれます。
入社後すぐの3泊4日の研修から始まり、店舗配属後のフォロー研修、2年目社員になったときのメンター研修など、手厚い対応です。
入社前の国家試験対策講座もあり、在学中~新人を卒業するまで、しっかり面倒を見てくれる印象です。

中途入社の社員に関しても、入社後3日間の研修があります。

マナー研修などの社会人として当然の研修よりも、会社としての考え方、医薬品についての講義など、より実践的で薬剤師として身になる、中途社員が本当に知りたいことを中心に講義してくれます。入社当時社会人経験があった私には大変ありがたかったです。

また、研修3日目には、会社所有の研修センターで、実際のお店の設備を使って、白衣を着て行う研修が丸一日行われます。

これは基本のピッキングやお薬の調製のほか、アイセイ薬局独自のシステムについて、研修参加者全員が関わる形で行う研修ですので、中途入社でも調剤薬局未経験の方も安心な研修内容です。

認定薬剤師についても、正社員と週32時間以上勤務するパート社員には、E-ラーニングの無料受講制度があり、かなり取得しやすい環境です。入社後はぜひ利用することをおすすめします。

給与関係


アイセイ薬局は、給与の他にも、基本的な費用負担をしてくれる制度が多くあります。

中途入社の際の年収は、店舗勤務の一般薬剤師で年収400万円~650万円と幅があります。

中途入社の場合はそれまでの経験や、地域の社員たちの相場を見て決めると面接の段階でお聞きしていましたので、幅があるのも納得です。

しかし、新卒社員でも初任給が25万円からですので、調剤薬局チェーンとしては悪くない額と思います。

昇給・ボーナスについては、年数の他にもスキルランク試験という社内試験の結果なども関係してくるようです。
アイセイ薬局には、入社年数など関係なく全社員共通で、年に一回のスキルランク試験と呼ばれる試験があります。
スキルランク試験の内容は、薬剤師としての知識の他に、社内ルールや接遇に関する知識も問われる総合的な内容の試験で、その試験問題は社内の担当者が作成しています。
点数によってランクが決定され、給与や賞与に影響があることもあります。
初年度だったとしても、試験の結果次第でどんどん昇給していく可能性がありますので、チャレンジしてみるのもいいかもしれませんね。

役職手当

キャリアアップした際の管理薬剤師の手当は5万円です。また、その上のマネージャーなどに就任した場合、更に手当が出るようです。

通勤手当も申請しておけば全額支給されます。当然出張などの宿代や新幹線代も会社が負担してくれます。

住宅手当

住宅手当は特にありませんが、転居を伴う人事異動がある場合は会社が転居先の家賃の6割を負担する、借り上げ住宅制度があるほか、引っ越し費用や赴任先からの帰省費用も会社が負担してくれます。

残業代

最後に残業代ですが、これは1分単位でつきます。
タイムカードのようなものではなく、専用の勤怠システムを持っています。

店舗で、社内ネットワークで社員番号とパスワードを入力して行うもので、10分や15分おきではなくその時間で記録され、そのまま残業代に反映されます。

みなし残業も、勤務薬剤師ではありません。マネージャークラスの自由に動ける立場になると、発生するようです。
以上のように、アイセイ薬局は比較的給与面でも恵まれている企業と思います。

キャリアアップ


入社後は経験に応じて、様々な職種を経験できる可能性があります。

入社後5年前後を目安に、店長・管理薬剤師にステップアップすることが多いようです。
それ以降は、数店舗を総括するエリアマネージャーへ進む道が多いですが、スキルランク試験の結果によっては、本社の薬事・研修部などの店舗の薬剤師たちをサポートする立場になることも可能です。

社内公募制度もあり、希望する役職の募集がかけられたときはどの店舗にいても立候補することが出来ます

アイセイ薬局は、自身のやりたい仕事に就けるチャンスが多い企業と言えるでしょう。

福利厚生

福利厚生は、有給休暇などの当然の物から、あって嬉しいものまで様々あります。

まず、有給休暇は正社員なら初年度12日、他の大手企業よりも少々多いくらいでしょうか。有給休暇は2年までは持ち越すことができて、それ以降は消滅していきます。

有給休暇の取りやすさは、残念ながら店舗の状況次第でしょう。
参考までに私の所属していた店舗は、有給含む休みはほとんど全員が希望通り取ることができていました。

有給休暇が消滅しないように、適宜有給を使うように店長が助言してくれるくらい、休みが取りやすい店舗でした。

また、年間休日も123日と、有給休暇をとらずとも他社よりも休日が多いのが魅力的です。

転職の際は、勤務しようとしている店舗スタッフがどのくらい休暇を取れているか、確認してみるのもいいでしょう。

お薬代の補助


個人的に嬉しいのはお薬代の補助です。
医療機関などから処方せんをもらった際、自店舗で調剤してもらうことで、自己負担額の7割を会社が負担してくれます。

たとえば、保険を使って1,000円の自己負担だった場合、会社がそのうちの700円を負担してくれるわけです。

更に嬉しいのは、正社員の場合は同居の一親等の家族までは同様の補助が受けられるということです。(パートは本人のみです)

持病があったり、少しの不調で医院にかかったりした場合、嬉しいサービスではないでしょうか。

その他は伊豆に保養所があったり、財形貯蓄があったり、インフルエンザの予防接種の補助があったり、会員制福利厚生サービスに加入出来たりと、数え切れないほどの福利厚生があります。

女性薬剤師の働きやすさ

女性薬剤師として気になるのは、やはり産休・育休ではないでしょうか。
産前6週間、産後8週間の休暇はもちろん取ることができます。

育休も最長で子供が3歳になるまでとることができます。
復帰した後は育児時短勤務制度もあり、保育園や家庭の事情に合わせてフレキシブルに勤務時間を調節できます。

私の周りの妊婦さんは、みんな産休・育休を経て元気に復帰していました。
もちろん子育てをしながら働ける、育児時短勤務を利用しています。

アイセイ薬局は、産休・育休・時短制度を利用しやすい、女性に優しい企業と言えるでしょう。

アイセイ薬局ではどんな年齢層の社員が多いか

アイセイ薬局で働く社員の年齢層は様々です。

地域によっては新卒が多かったり、M&Aで元々勤務していた薬剤師を採用したため年齢層が高かったり、お店によって特徴があると言えます。

マネージャーも30~40代くらいの活力のある世代が多い印象です。

アイセイ薬局は、年齢問わず様々な薬剤師が働いていて、一緒に働く仲間からたくさんの刺激を受けられます。

アイセイ薬局の離職率

離職率は公式には発表されていませんが、私の周りでは低かったです。
産休・育休明けは復帰してくる社員がほとんどです。

また、体調を崩し休職した社員も元気に復帰してくることもありました。

アイセイ薬局は現在M&Aで業務拡大していますが、人員が足りない、または採算の取れない店舗を慎重に見極めている印象です。

M&Aだったとしても、社員が離れず定着していく店舗を多く見ました

急な欠員が出ても、迷わず派遣社員を募集してくれるので、人員不足で困るようなことはありませんでした。

アイセイ薬局にはどんな人が転職してくるか

アイセイ薬局は全国に店舗が展開されているため、旦那さんの転職や異動、実家の引っ越しなどに伴い転職してくる方が多いです。

私も、地方の中堅調剤薬局に勤務していて、転居しなければならなかったときに転職エージェントに探していただいたのがアイセイ薬局でした。

周囲の薬剤師もそのような境遇の方が多かったです。

アイセイ薬局のその他特徴

アイセイ薬局ヘルスグラフィックマガジン
画像参照:アイセイ薬局公式サイト
アイセイ薬局は、独自の「ヘルス・グラフィック・マガジン」という健康雑誌を発行しています。

じんましん、内臓脂肪など人々が悩む疾患をテーマにして、写真やイラストを使ってわかりやすく解説しているもので、薬剤師の私が見ても勉強になるようなことが書いてあります。

患者さんとの会話の糸口につながりますので、私のお気に入りの雑誌です。

アイセイ薬局に転職したらもちろん、転職しなくても公式サイトでバックナンバーまで閲覧することができますので、ぜひ読んでみてください。

アイセイ薬局のビジョン、「ヘルスデザインカンパニー」をよく理解することができると思います。

アイセイ薬局に転職するなら

アイセイ薬局は大手企業ですので、おおかたの転職エージェントで希望すれば、紹介してもらうことが出来るでしょう。

ほとんどの店舗が門前薬局ですので、転職エージェントの担当者には、いままでの経験や得意分野について、しっかり話しておきましょう。
給与の交渉や店舗配属などで役に立つ可能性が高いです。

また、アイセイ薬局は店舗の裁量に任される事項が多いので、店舗によって雰囲気が大きく異なるようです。

勤務店舗がだいたい決まっているようなら、その店舗の具体的な雰囲気や有給の取得状況なども確認しておいたほうが、入社後快適に過ごせることが多いです。

例えば、店舗や門前医療機関の休日などは、入社後の予定を立てるために必須の情報でしょう。

まとめ

今回は、アイセイ薬局の転職情報について解説させていただきました。

アイセイ薬局は、他の大手調剤チェーンに比較して、働きやすい会社と思います。

私もアイセイ薬局に転職する前は、大手調剤チェーンやドラッグストアを転々としていましたが、有給休暇の取りやすさや人間関係などはアイセイ薬局が一番と感じています。(単に環境に恵まれているだけかもしれませんが…。)

この記事を読んで、アイセイ薬局に興味を持ってくれる薬剤師さんがいれば幸いです。
より良い転職活動となるようにお祈りしています。

転職エージェントが語る転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い

転職に成功する薬剤師失敗する薬剤師の違い

薬剤師生活において、1度や2度の転職自体は珍しくありません。
でも中にはせっかく転職したのに、新しい職場に満足できず、転職を何度も繰り返してしまう人も…。
転職エージェントとして働いていた筆者が、『転職に成功する薬剤師』と『転職に失敗する薬剤師』の特徴を、事例をもとにお伝えします。
転職エージェントを有効利用して転職を成功させるコツもまとめてありますので、転職を考えている方はぜひチェックしてくださいね。
⇒ 転職エージェントが語る転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い


「紹介会社」「求人企業」の両面から、薬剤師の転職業界に関わってきた筆者が知る薬剤師の転職サイト10社について、実際にお会いした求職者さんの感想と他社出身のエージェントから聞いた業界内の評判を元、オススメの転職サイトをご紹介します。
⇒ 元転職エージェントがおすすめする、薬剤師の転職サイト10社の徹底比較ランキング!

The following two tabs change content below.
アバター

ユリコ

新卒時代は大手ドラッグチェーンで勤務した後、結婚・転居を機に地方中堅調剤チェーン薬局、個人経営の薬局、大手調剤薬局チェーンなどに転職を経験。現在はゆったりと調剤薬局でパート勤務中。趣味はディズニーグッズの収集。

こんな記事も読まれています

  1. アイン薬局へ転職するときにしっておきたいこと~転職経験者の本音

PAGE TOP