派遣

派遣薬剤師の人間関係ってどんなもの?

 

派遣で働くことに興味はあるけど、人間関係が気になる方もいらっしゃると思います。
職場の人間関係で悩まれている薬剤師さんは少なくありません。実際に、薬剤師さんの転職理由で最も多いのは「職場の人間関係」なのだそうです。

  • 派遣先でうまくやっていけるかな…
  • コミュニケーション能力に自信がないから派遣は難しいかな…
  • 人付き合いが得意ではないから派遣は無理かな…

など、筆者が派遣薬剤師として働いた実体験を元に、派遣先でどのような人間関係があるのかについて説明します。

派遣先でどのような人間関係があるか

薬剤師の主な派遣先である調剤薬局をメインに職場での人間関係を紹介していきたいと思います。

社員として働くときと、派遣で働くときの違い

私は社員でも派遣でも調剤薬局での勤務経験があります。
社員と派遣との違いで大きいのは、やはり勤務する期間が決まっているか否かというところです。

社員として働く場合、大手であれば異動するなどの手が打てますが、中小の薬局であればそう簡単に異動はできません。
大手であっても、異動先が自宅から遠くなるなどのデメリットがある場合もあります。
また、どうしても嫌だ!となった場合も、次の人が見つかるまで…など引き留めにあい、退職までに数か月かかる場合もあります。簡単に環境を変えるのは難しいのです。

派遣で働いている分には、期間内は契約通りに働く必要がありますが、雰囲気の悪い薬局にあたってしまっても、その後の更新をしなければ良いだけです。

ただし、契約期間内は働かなくてはいけないので、職場の雰囲気になじめるかが心配であれば、最初の契約は短めの設定にすることをオススメします。

1か月単位での更新が可能な薬局もあります。1か月働いてみて、もう少し長く働けそうだと思ったら、次回の更新の際に数か月の契約を結べば良いのです。

派遣として働く場合は業務に制限が付きますので、与えられた仕事(主に監査、投薬の場合が多い)をしっかりこなせれば問題ありません。
最初の数日は周りの方に聞きながらやるしかありませんが、業務に慣れてしまえば必要最低限の会話だけで十分やっていけます
そういった意味では派遣であれば、あまり周りを気にせず働けると言えるでしょう。

派遣薬剤師の気遣い

派遣薬剤師は勤務期間が限られているので人間関係をそこまで気にしなくてもいいとはいえ、派遣先は良い環境の薬局ばかりではないのは想像がつくと思います。
派遣先の人間関係が良くないということも十分考えられます。

筆者も派遣先の人間関係が良くなかった経験があります。
印象に残っている2件を体験談として紹介いたします。

事務さんがミスする薬剤師にキツくあたる薬局

1件目は、その薬局ができたころからいる事務さん(十数年経つらしい)と、入社して数年のパートの薬剤師さんのやり取りです。とにかく事務さんがそのパート薬剤師さんだけにキツイ言い方で話すのです。
確かにミスの多い薬剤師さんではありましたが、患者さんのいる前でもキツイ注意の仕方をするので周りは毎日ヒヤヒヤ…。

事務さんはその薬剤師さんの行動1つ1つが気になるようで、

 
 
 
 

さっきもあの人●●しててさあ…嫌になっちゃうよね~

などと、暇さえあれば愚痴をこぼしていました。
派遣の私は、「この場の愚痴だけ聞いておこう…」とできるのですが、他の薬剤師さんや事務さんたちは、当該事務さんや薬剤師さんとずっと一緒に仕事をするわけです。なだめたり、話をそらしてみたり、薬局長はとても大変そうでした。

薬局という狭い空間で、薬局長や同僚に関わらずに過ごすというのはなかなか難しいのではないかと思いますが、派遣薬剤師であれば「関わらない」という選択肢があります
私は派遣期間中、「そうなんですね」「大変でしたね」「私はあまりわからない(気にならない)のですが、○○さんのお立場上気になってしまうのですね」などの曖昧なフレーズを駆使し、中立の立場を守り抜きました

お局事務様とお局薬剤師様がいる薬局

もう1件は、いわゆるお局事務様とお局薬剤師様がいる薬局でした。中途の未経験で入ってきた事務さんの悪口を休憩室や、当人がいない時はなんと調剤室内で話しているのです。

そういうのが普通になってしまっているのか、誰も注意しない薬局でした。
私が派遣として入った時に新人事務さんはまだ3か月。まだ完全に仕事を覚えきってなくて当然だと思うのですが、お局さんたちのあたりがきつくて聞きたいことも聞けない様子でした。

お局様たちはどちらも気が強いので、私としても「この人たちには聞きづらいなー」と思いながら仕事をしていました。

私がお局薬剤師様にお薬の場所を聞いた時も引き出しをあけて無言で指をさす(ものすごく小声で「ここにありますけど」というときもある)、お局事務さんに入力を変えて欲しいとお願いした時も黙って処方箋や薬袋などを受け取る感じでした。
こんな感じで私にも少々当たりが強かったのですが、私は派遣期間が決まっているので、冷たかろうがキツかろうが、あまり気にしていませんでした。

契約期間3か月を耐え抜き、その後薬局長から継続の打診がありましたが、もちろんお断りしました。そして残念ながら新人事務さんも私の派遣期間終了と共に退職されました

簡単な体験談をご紹介させていただきましたが、この2件の薬局で働いていたときは、派遣で良かったと心底思いました

もし、社員やパートで入社していたら、ストレスに耐えるか、短期間で退職して履歴書を汚すかの二択を迫られるところでした。

私はこの経験から、社員やパートになるときには、過去に派遣で行った先の募集をチェックしたり、紹介予定派遣などを利用して職場の雰囲気を確かめてからにしようと決めています。

派遣される前にある程度人間関係って予想できるもの?


派遣先の人間関係については、ある程度事前に予想ができます。
私が派遣先の人間関係を知るうえでチェックしているポイントを簡単にまとめてみました。

勤務年数が長い人と極端に短い人しかいない

私は経験上、異動がなく長く勤めていらっしゃる方がたくさんいて、勤め始めて数年という中間層の人があまりにも少ない薬局は少し構えます

居心地が良すぎて誰も辞めない薬局もたくさんあります。しかし、長く勤めている方がたくさんいる薬局が、必ずしも働きやすい薬局とは限りません。そういった薬局の場合、派遣を募集している背景や理由を考える必要があると思います。

個人薬局や店舗数が少ないチェーン薬局

あくまで個人的な見解ですが、個人薬局の方がチェーン薬局と比べて異動の機会が少ないので、本人たちも気づかないうちにお局様化してしまうのではと思います。
また、大手に比べてマニュアル化が進んでない場合が多いので、その店舗の独自ルールのようなものがあったりもします。そのやり方に関して意見してしまって失敗したという派遣薬剤師さんの話を聞いたことがあります

職場の男性と女性の比率

これもあくまで私の経験と個人的な見解ですが、薬局長が男性で勤務薬剤師が全員女性という薬局も、あまり人間関係の良くない薬局が多かったです。
多少のもめごとがあっても、男性薬局長は「仕事さえしてくれれば良いから」と言って、改善に努めない場合が多かったです。

勤務薬剤師の女性が強く、男性薬局長が耐えられずにお辞めになったという薬局もありました。

以上は私の個人的な見解にすぎません。個人薬局だからこそ社長の目が行き届いていて環境が良い薬局もたくさんあります。男性薬局長がリーダーシップを発揮している薬局もたくさんあります。

派遣会社の方から派遣先の打診があった時に、薬局長の印象やスタッフの年齢層、派遣を募集している背景などの情報は聞けるはずです。
また、よほど遠くない限りは見学にも行けるはずですので、人間関係が気になる方は紹介会社からの情報や、見学時に薬局の雰囲気をチェックしておくことが大切です。
可能であれば、勤務している方々とお話しを聞いてみても良いかもしれませんね。

派遣として人間関係で気を付けること


とはいえ、派遣先を選ぶ際に、書面だけの情報ではわからないこともたくさんありますよね。見学に行ってみた時と、実際の雰囲気が違うということはあり得ないことではないのです。
派遣先で困らないように、私が派遣先の人間関係で気を付けていることをまとめました。

早いうちに全員の名前を覚える

派遣先で良い人間関係を作り上げるためにまずすべきことは、事務、薬剤師問わず、スタッフの名前を覚えることです。これだけでかなり相手に与える印象が違いますし、自分を認識してもらいやすくなるので、薬局内に溶け込みやすくなります。

スタッフの人数が多いと大変ですが、シフト表などがある薬局であればもらってきて覚えるのが良いでしょう。

相手の喜ぶことを見つける

薬歴がたくさんたまっている人が投薬に行こうとしたら「私が行きます」と言って投薬を代わってあげたり、手が空いたときに予製をしたりなどで、作業に追われている人たちはとても喜んでくれます。
事務さんたちが面倒に思っている書類のシュレッダーを手伝ったりするのも好印象を与えます。

無理に仲良くなろうとしないこと

早く溶け込みたくて暇さえあれば誰かに話しかけたりする方も多いのですが、まずは様子を伺うことが大切です。相手のことが良くわからないうちは、話しかけられるのを待っても良いかもしれません。

まとめ

派遣薬剤師の人間関係について、筆者の経験をもとにご紹介させていただきました。
派遣先の人間関係を把握して最適なコミュニケーション方法を考えることで、自身のコミュニケーションスキルを磨くことができます。また、派遣であれば、どうしても合わないといった際に自ら手を引くこともできるのです。
派遣に興味があるけど、その一歩を踏み出せない方や、転職の際の1つの選択肢として派遣薬剤師を考えている方の参考になればと思います。

転職エージェントが語る転職に成功する薬剤師と失敗する薬剤師の違い

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よんよん

よんよん

ドラッグストア、調剤薬局を経験。出産前後は派遣薬剤師として主に調剤薬局に勤務。 現在2歳の男の子の子育てをしながら製薬会社のDIコミュニケーターとして、日々、患者様や医療従事者様からのご質問にお答えしています。趣味は旅行ですが、飛行機が苦手なため海外渡航歴なし。国内旅行専門です。北海道新幹線が札幌まで伸びるのを心待ちにしています。

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